よりどころのある家-その3「窓と居場所」@七島幸之+佐野友美
家はそもそもシェルターですので、
雨風がしのげればそれで良いという考え方もあります。
しかし、人間は外の環境から完全に閉ざされた空間で生きられる訳ではありません。
なぜなら、人間は外の世界の中に自分を位置づけたいという
心理的欲求を持つ生き物でもあるからです。
その意味で、建築にとって「窓」は室内空間の環境調整装置であるとともに、
外の世界に室内を接続する重要な要素。
周囲の環境との関係を踏まえて、閉じた箱に慎重に開口が穿たれるとき、
はじめてそこに、眺めによって世界と結びつけられた、
その土地・場所に根付いた、かけがえのない「居場所」が出現します。
− 最新イベント情報 −
オープンハウス(完成見学会)回遊動線のあるつくばの家 3/20(祝) @石井正博+近藤民子
この度、設計事務所アーキプレイスで設計監理しました『回遊動線のあるつくばの家』(木造2階建)が竣工間近となり、建て主様のご厚意によりオープンハウスを開催させていただくことになりました。 つくば市の新旧入り交じる住宅街に建つ、3人家族のための住宅です。 リモートワークが広まり家で過ごす時間が長くなる中、ご夫婦それぞれの仕事場でもある住まいには、より快適に暮らしていけるよう、ゴロンとできる和室、本棚のあるヌック、子供と遊べる南の庭などの場所をちりばめています。 オープンハウス(完成見学会)...