古屋既存住宅の柱梁床建具格子障子古材を建替新築に再利用

建て替えの計画において、古い家で使っていた物を再利用したい、そんな相談を受けることは少なくありません。

愛着があるから、好きだから、思い出が詰まっているから、工事費を安く納めたいから等、理由は様々です。

今回のバトログでは、先日完成した堀之内の家を通して、古材再利用についてお話ししたいと思います。

お施主さまのご要望は、柱や梁などの構造材をはじめ、畳、床材、外部の建具など多岐にわたりました。それらの寸法や状態を確認し、意匠と構造そして施工サイドから再利用の検討を行いました。

この計画を通して実感したことは、工事費を安く納めたいからという理由だけであれば、古材再利用は不向きだということでした。

古材を取り外したあとの運搬、保管、再加工にかかる費用はもちろんのこと、予想のつかない事が多い為、スケジュール管理が難しいといった現実がありました。

そのような理由から堀之内の家では内部の建具のみを再利用しました。

この木製建具「千本格子」は家族みんなが大切にしてきた旧家屋の誇りのような存在でした。

新住居でも程よい存在感を放っている様に思います。

Photo / 繁田 諭

阿川宮鳥
コエタロデザインオフィス

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