ばとろぐ

建築家

建築家ブログ

心ときめく家で暮らす @阿川宮鳥

広い敷地に大きな家、必要な部屋数と広さ、
数値としての断熱・耐震性能。
理想の家とはそれだけで良いのでしょうか?

街を歩くと残念な豪邸を目にする事があります。
お金は掛かっていそうだか、設計が疎かで美しくない。
建て主に愛されていれば良いのですが、私はその様な家が 永く愛されるとは思えないのです。

例えば、最高級のカシミアのセーターを手に入れたとしましょう。
手触りが良く、色も気に入ったとしても、そこにデザインが伴っていなければ人は飽きてしまうと思うのです。

その一方で、狭い敷地に建つ小さな家だったとしても、考えに考えて工夫をこらして設計された家であれば、心がときめく家になると思うのです。
どんな条件であれ、丁寧に設計された「心ときめく家」で暮らして欲しい、私はそう思いながらこの仕事をしています。

丁度今から一年前のこと。弊社にこんな相談の電話が入りました。
「気に入った土地が見つかった。」
「購入したいが、高低差のある敷地なので建物以外にも多くの費用が掛かりそうだ。融資額はほぼ決まっている為、その中で理想の家を建てられるかどうかを考えあぐねている。」

土地購入の前ですが、建て主は自費で地盤調査を実施しており、その結果は良好でした。
ヒアリングを行うと、家への夢が膨らみ、それらを全て叶えては予算内には納まらない、そんな印象でした。
諸条件を慎重に検討し、コストを重視した「心ときめく家」の提案を目指しました。

プレゼンテーションは、建物自体のボリュームを小さく抑え、極めてシンプルな箱型にまとめました。
要望を叶えていない部分もありましたが、良いプランだと自信を持って望みました。
クライアントの反応はというと、テンションの低い、心が沈んだ印象でした。

それから数日が経ち、正式に設計依頼を頂きました。
プレゼン当日はがっかりされたそうですが、
何度もプランを見直し、暮らしを想像する内に気持ちが変わったと仰っていました。

この家がもうすぐ完成します。
12月の中旬にお披露目を行う予定です。
もしご興味のある方はお問い合わせください。

 

 

 

 


建築家の設計料って本当に高いの? @余田正徳

「建築家との家づくりは設計料を払うのでコスト的にプラスになるのでは?」
「設計料は高いのでは?」
などというお問合せを良く頂きます。
果たして本当にそうなのでしょうか?
いつも回答している内容を例を挙げてお知らせします。

仮に家(建物)の工事費が2300万円だったとします。(全て税金別とします。)
建築家の設計監理料は概ね工事費の10~15%くらいが一般的ですので、今回は最大値の15%とすると
設計監理料は2300万円×15%=345万円となり
全体のコストは2300万円+345万円=2645万円となります。
工事費の中には工事会社さんの経費も入っており
これも10~15%くらいが一般的ですので、今回は最大値の15%とすると
工事費2300万円の中の300万円が工事会社さんの経費となり
建物自体の費用は2000万円となります。

住宅メーカーとの家づくりで全体コストが2645万円だった場合
工事の経費以外に展示場やTVCM等の経費も掛かっているため
全体の経費は約40%だと言われています。
全体経費は2645万円×40%=1058万円で
建物自体の費用は2645万円×60%=1587万円となります。

総費用2645万円の場合でまとめます。

【建築家との家づくり】
・設計監理料:345万円
・工事会社経費:300万円
建物費用:2000万円

【住宅メーカーとの家づくり】
・全体経費:1058万円
建物費用:1587万円

建物費用を比較すれば一目瞭然ですが、全体コストで考えれば設計監理料を払ったとしても
建築家との家づくりの方が建物自体に費用をかけることが出来、結果的に有利となります。
設計監理料も建築家の仕事内容を知れば知るほど、決して高いものではないとわかるはずです。

設計監理料や建築家の仕事内容について
より具体的なご相談が必要な場合は「建築家31会」にお問合せください。
(建築家を指名して頂いての相談も可能です。)

※当社の設計監理料の算定は上記とは異なります。詳しくはこちらをご覧ください。

余田正徳
株式会社YODAアーキテクツ

「模型・図面」関連解説記事

「建築家の役割」関連解説記事

 

余田正徳 ばとろぐ記事

 


地鎮祭

建築の儀式の一つに地鎮祭があります。地鎮祭は建物を建てる前に土地の神様に工事の安全と住まう方、使う方の繁栄と平和を願うものです。日本では古来からのお祀りごとですが、仏教、キリスト教でも地鎮祭はあります。

神事の地鎮祭は祭壇を設けて海の物、山の物を備え、酒と米、塩を用意して神様を迎えます。神様はそこに居るのでではなくて、まず神様を祭壇にお招きして、お祓いをします。お祓いは私達が生きているうちに無意識に行っている事に対してお祓いしてもらい。更に土地の神様に建設地のお祓いをしてもらいます。

僕達建築家にとってとても大切なお祀りごとです。


クラシックホテル

先日、日韓中の建築家の会議で大阪を訪れた。

最終日に各国の建築家と奈良にエクスカーションに行って奈良ホテルを見学した。日本に数あるクラシックホテルの一つだ。

僕は仕事で軽井沢の万平ホテルに良く行く。軽井沢万平ホテルもクラシックホテルの一つです。

奈良ホテルは外観、インテリアも素晴らしい。構造は木造、階高が高いので木造とは思えない。日本が誇るべき建築だ。

 


建築模型の裏方@前田敦

来月、恒例の建築展を下記の概要で開催します。

日時:2018年11月9日(金)~11日(日) 10:00〜18:00(9日は12:00〜)

場所:新宿パークタワー1F・ギャラリー3(入場無料)>>Map

展示・トークショー・相談会

ぜひ、お越しになってください。

展示の中心は建築写真パネルと建築模型になります。ここで展示されている建築模型は完成度の高いものが中心に展示されていますので、なかなか見ごたえのあるものになっていると思います。

建築模型と言ってもいろいろあります。展示されているような完成度の高いものもですが、建築家の個性の違いが模型にも現れています。

実は建築模型は設計の過程の中で、その手段に応じて数多くの模型が作られます。
ここで紹介するのはその一部にすぎません。
イメージを具現化する中で、日の目を見ないままボツにされる模型も数多く存在するのです。

その中でも、私が重要視している模型は、
設計の初期段階で建築家の意図をわかりやすく伝えるために作る概念模型です。

例えば、このような空間構成をわかりやすく表現した抽象的な建築模型です。

緑の部分の庭とそこから連続する中庭を中心に、白い床がスキップしながら連続していく様を確認することができます。

窓や家具も何もない空間だけの建築模型ですが、空間の連続性や動線の流れについてはその方がよく伝わります。

この空間を平面図だけで説明していたら、建て主さんに伝わることはないでしょう。
しかし、この簡単な模型だからこそ、一目見て設計者の意図が理解できるようにコミュニケーションのツールとして活用しています。

こうして、まず空間全体のイメージを建て主さんと建築家とが共有することができれば、その後の詳細設計がスムーズに進むことになります。

そして、その設計の過程に応じて模型での説明を継続していきます。

2番目の模型では、スキップフロアを連続するスロープの構成と外観のスタディーを行います。

3つ目の模型では、実際の部屋がどのように配置されているかを立体的に確認します。

4番目の模型では、愛犬と愛猫の動線が立体的に分離されている様を確認します。

さらに、外観の雰囲気を確認して、設計図をまとめます。

そして完成したのがこちら

建て主さんとイメージを共有しながら設計・監理を進めることで、ほぼイメージどおりの完成となりました。

愛犬家住宅:スロープの家・卍
http://www.mac-atelier.com/works.html#slope2

展示されている建築模型を見る際に、その家が完成するまでにどんなドラマがあったのだろう?
この建築家はこの建築模型で何を伝えたかったのでろう?

そんなことを想いながら模型を眺めてみると、何か新しい発見があるかもしれません。

2018年11月9日(金)~11日(日)
建築家が作成した多くの模型が新宿パークタワーでご覧になれます。


1 / 9912345...102030...最後 »