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建築家の設計料って本当に高いの? @余田正徳

「建築家との家づくりは設計料を払うのでコスト的にプラスになるのでは?」
「設計料は高いのでは?」
などというお問合せを良く頂きます。
果たして本当にそうなのでしょうか?
いつも回答している内容を例を挙げてお知らせします。

仮に家(建物)の工事費が2300万円だったとします。(全て税金別とします。)
建築家の設計監理料は概ね工事費の10~15%くらいが一般的ですので、今回は最大値の15%とすると
設計監理料は2300万円×15%=345万円となり
全体のコストは2300万円+345万円=2645万円となります。
工事費の中には工事会社さんの経費も入っており
これも10~15%くらいが一般的ですので、今回は最大値の15%とすると
工事費2300万円の中の300万円が工事会社さんの経費となり
建物自体の費用は2000万円となります。

住宅メーカーとの家づくりで全体コストが2645万円だった場合
工事の経費以外に展示場やTVCM等の経費も掛かっているため
全体の経費は約40%だと言われています。
全体経費は2645万円×40%=1058万円で
建物自体の費用は2645万円×60%=1587万円となります。

総費用2645万円の場合でまとめます。

【建築家との家づくり】
・設計監理料:345万円
・工事会社経費:300万円
建物費用:2000万円

【住宅メーカーとの家づくり】
・全体経費:1058万円
建物費用:1587万円

建物費用を比較すれば一目瞭然ですが、全体コストで考えれば設計監理料を払ったとしても
建築家との家づくりの方が建物自体に費用をかけることが出来、結果的に有利となります。
設計監理料も建築家の仕事内容を知れば知るほど、決して高いものではないとわかるはずです。

設計監理料や建築家の仕事内容について
より具体的なご相談が必要な場合は「建築家31会」にお問合せください。
(建築家を指名して頂いての相談も可能です。)

※当社の設計監理料の算定は上記とは異なります。詳しくはこちらをご覧ください。

余田正徳
株式会社YODAアーキテクツ

「模型・図面」関連解説記事

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余田正徳 ばとろぐ記事

 


地鎮祭

建築の儀式の一つに地鎮祭があります。地鎮祭は建物を建てる前に土地の神様に工事の安全と住まう方、使う方の繁栄と平和を願うものです。日本では古来からのお祀りごとですが、仏教、キリスト教でも地鎮祭はあります。

神事の地鎮祭は祭壇を設けて海の物、山の物を備え、酒と米、塩を用意して神様を迎えます。神様はそこに居るのでではなくて、まず神様を祭壇にお招きして、お祓いをします。お祓いは私達が生きているうちに無意識に行っている事に対してお祓いしてもらい。更に土地の神様に建設地のお祓いをしてもらいます。

僕達建築家にとってとても大切なお祀りごとです。


クラシックホテル

先日、日韓中の建築家の会議で大阪を訪れた。

最終日に各国の建築家と奈良にエクスカーションに行って奈良ホテルを見学した。日本に数あるクラシックホテルの一つだ。

僕は仕事で軽井沢の万平ホテルに良く行く。軽井沢万平ホテルもクラシックホテルの一つです。

奈良ホテルは外観、インテリアも素晴らしい。構造は木造、階高が高いので木造とは思えない。日本が誇るべき建築だ。

 


建築模型の裏方@前田敦

来月、恒例の建築展を下記の概要で開催します。

日時:2018年11月9日(金)~11日(日) 10:00〜18:00(9日は12:00〜)

場所:新宿パークタワー1F・ギャラリー3(入場無料)>>Map

展示・トークショー・相談会

ぜひ、お越しになってください。

展示の中心は建築写真パネルと建築模型になります。ここで展示されている建築模型は完成度の高いものが中心に展示されていますので、なかなか見ごたえのあるものになっていると思います。

建築模型と言ってもいろいろあります。展示されているような完成度の高いものもですが、建築家の個性の違いが模型にも現れています。

実は建築模型は設計の過程の中で、その手段に応じて数多くの模型が作られます。
ここで紹介するのはその一部にすぎません。
イメージを具現化する中で、日の目を見ないままボツにされる模型も数多く存在するのです。

その中でも、私が重要視している模型は、
設計の初期段階で建築家の意図をわかりやすく伝えるために作る概念模型です。

例えば、このような空間構成をわかりやすく表現した抽象的な建築模型です。

緑の部分の庭とそこから連続する中庭を中心に、白い床がスキップしながら連続していく様を確認することができます。

窓や家具も何もない空間だけの建築模型ですが、空間の連続性や動線の流れについてはその方がよく伝わります。

この空間を平面図だけで説明していたら、建て主さんに伝わることはないでしょう。
しかし、この簡単な模型だからこそ、一目見て設計者の意図が理解できるようにコミュニケーションのツールとして活用しています。

こうして、まず空間全体のイメージを建て主さんと建築家とが共有することができれば、その後の詳細設計がスムーズに進むことになります。

そして、その設計の過程に応じて模型での説明を継続していきます。

2番目の模型では、スキップフロアを連続するスロープの構成と外観のスタディーを行います。

3つ目の模型では、実際の部屋がどのように配置されているかを立体的に確認します。

4番目の模型では、愛犬と愛猫の動線が立体的に分離されている様を確認します。

さらに、外観の雰囲気を確認して、設計図をまとめます。

そして完成したのがこちら

建て主さんとイメージを共有しながら設計・監理を進めることで、ほぼイメージどおりの完成となりました。

愛犬家住宅:スロープの家・卍
http://www.mac-atelier.com/works.html#slope2

展示されている建築模型を見る際に、その家が完成するまでにどんなドラマがあったのだろう?
この建築家はこの建築模型で何を伝えたかったのでろう?

そんなことを想いながら模型を眺めてみると、何か新しい発見があるかもしれません。

2018年11月9日(金)~11日(日)
建築家が作成した多くの模型が新宿パークタワーでご覧になれます。


家を解体し地盤を元にもどすことを考えてみる。「地盤から考える家づくり」@古川達也

住まいづくりを考えるとき、丈夫で使いやすい家。心地良く快適な家。出来れば経済的で素敵な家が欲しい。暮らしの拠点となる家を作ることを考え、誰もが必死になります。しかし一方で、住まい本体と同様に土地そのものも財産であり、ご親族など次世代へバトンタッチし、後世に引き継ぐ大切な宝物と言えます。住まいは、いつか必要に応じ建て替えることも有り得るとすれば、地盤に異物を残さず、土地を元の地盤にもどすことや、もどせる方法なども考えてみたいところです。

 
◆異物を残さない地盤補強とは

例えば建設した住まいを将来解体し、地盤を元の土地にもどしたいと考える時、建設時に手を入れた地中深く残る地盤補強の異物が問題になります。補強として設けた杭状の異物などを地盤に残さない地盤補強を「異物を残さない地盤補強」と位置付け、異物そのものを取り除き易い工法例や、そもそも異物がはじめから無い工法例を紹介します。


地盤補強例:RES-P工法で現場搬入された鋼管パイプ

 

◆異物が取り除き易い工法

例)RES-P工法:
→先端に突起などがない細い鋼管パイプを複数貫入する地盤補強のため、将来建物を解体した場合、比較的容易にパイプを全て抜くことが出来ます。(地盤補強例の解説参照



RES-P工法施工の概略図と、地盤を元にもどすために抜いた鋼管の様子。

 

◆異物がはじめから無い工法

例)プレコンサンドパイル工法:
→圧密用の砂を圧入することで地盤を締め固める地盤補強のため、はじめから杭状の異物などを地中に残さない考え方の技術です。(地盤補強例の解説参照


地盤の弱い部分に圧入した砂が行き渡る考え。異物を残さず同時に効果を持続させることができる。

 
資料提供:エイチ・ジー・サービス株式会社

 

◆地盤をみつめるまとめ

地盤の状況を知るために地盤調査が必須であることを知りました。地盤が良いことに越したことはありませんが、地盤が弱い場合も諦めず、地盤補強を行う技術も数多くあり、選択出来ることを知りました。

地盤から考えてみる、かけがえのない家づくり。
建物本体としての住まいだけでなく、大事な足元である地盤をみつめ、地盤を知ることで、拠点としての家や建物への信頼が増し、家族を守る住まいが、もっと好きになるように思います。

古川都市建築計画一級建築士事務所 古川達也

 


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