「建築家は敷居が高い?」@北島俊嗣

「建築家は敷居が高い」という印象は、広く浸透してしまっているようです。私が初めてお会いする方から、建築家への印象をお話し頂く際にお聞きする感想です。建築家に家の設計を頼むときは、潤沢な予算と、何をされても受けられる余裕がないといけないと思っておられる様です。

確かに先輩建築家はそうだったかもしれません。しかしながら現代は、建築家として果たさなければならない役割と責任が沢山あって、本当に誠実で実直な仕事が出来なければ務まらない職能だと実感しています。少し説明が抽象的になりましたが、建築士の免許を有して、建物の設計を行い、工事においては品質監理を行う、テレビドラマの主人公にもなりそうな華やかな仕事に思われがちですが、本来は考え確かめたことを図面や書類にしてお客様や施工者様に伝えるという、責務でガチガチに囲われた地道さが必要な仕事です。予算が少ないからと言って相談を拒むのではなく、一度相談されることをお勧めします。相談した建築家がお気に召さなければ、他の建築家に相談されれば良いと思います。病気や事故のとき、治療をして下さる医師は選べる余裕などないことがほとんどですが、建築家の選択はお客様が納得するまで話しをすることで決めることが出来ます。

設計実績のお好みで選ぶのも宜しいですが、長いお付き合いになりますから、設計監理の仕事の進め方や、個人として長い付き合いが出来そうかどうかも、大事な判断基準になるのではないかと思います。