「2世帯住宅を考える」 @岡部克哉

今回の衆議院選挙でも少子化対策を大きな政策に掲げている政党もあるようですが、我々の廻りには、少子高齢化、共働き世帯の増加、相続税法の改正など、設計に関係しそうな重いテーマが数多くあるように思っています。

個人的にも私の両親と妻の両親は、80歳代が3人、70歳代が1人で、中学生の孫が1人いるだけですし、私達夫婦も共働きをしながらの子育てをしています。

私達はそれぞれの両親との事情で、単世帯で子育てをしていますが、子育ての事、仕事の事、更には将来的に直面する相続税の事などを考えると、2世帯住宅という暮らし方には、大きな魅力があるように思えます。

近年、相続税に関する法律が改正され、首都圏に住む人の中で相続税を支払わなければならない人が増えました。

住宅を買う、建てるなど住宅の取得には多額の費用がかかりますが、これを上手く節税に繋げられたらと考えたくもなるものですよね。

2世帯住宅は相続税の節税に有効な手段となっている他、2世帯住宅の定義もより寛容な方向に変わってきています。親世帯と子世帯が行き来出来なければ、2世帯住宅として認められなかったのですが、今では親世帯と子世帯が完全に独立していて、共用の廊下や階段を使って行き来が出来れば2世帯住宅として認められるようになりました。

このような社会的な環境の中で、我々は2世帯住宅の設計にあたっているのですが、建物のハード面におけるメリットを確認してみましょう。

  • 少し広めの土地が必要になるかもしれませんが、2世帯で1つの土地を共有出来るので土地取得費や、固定資産税などの維持費も割安です。
    (土地が狭い場合は、容積率の緩和を使って設計する事で対応可能)
  • 建物も1つで済むので、別々に2つの世帯の住宅を建てるよりも割安です。
  • 住み方によっては、住宅設備(エレベーター・浴室・キッチンなど)を共有する事も可能です。