調布の家|中庭のある住まい

今週のバトログを担当します、内田雄介設計室の内田です。

今回は中庭がもたらす効果を事例を交えご紹介させて頂きます。

こちらが今回ご紹介いたします「調布の家」になります。

30代ご夫婦とお母さま、3人家族のための住宅を計画しました。

 

「調布の家」は比較的ゆとりのある区画が点在する古くからある市街地での計画となります。敷地面積は約250㎡(75坪)で建ぺい率30%、容積率60%になります。

延べ床面積は約141㎡(42坪)。木造2階建ての2世帯住宅です。

敷地面積に余裕があるため、プランを作成するにあたり色々な可能性を探りながら設計がスタートしました。

現地調査に伺った際に隣地(南側)は隣家が迫っているため、単純に南に開く間取りでは、隣家が目に入り落ち着いた暮らしを送ることが難しいのではと感じました。

だた幸いな事に、隣家の敷地半分はお庭とされていたので、そちらでしたら視界も開けていて採光、通風も十分確保できる上、外部からのプライバシーが保たれそうでした。

そこで、隣家と重ならない箇所にオープンスペース(庭)を設けて、その庭を手掛かりに間取りを展開させる方向としました。

また、将来的に隣地(南側)が分筆され新たに住宅が立ち並んだとしても、周辺環境に左右されない住宅を目指して設計を行う必要があるのではと思いました。

 

そこで、隣家と重ならない箇所にオープンスペースは中庭として配置し、周辺環境が変わっても中庭に向かって開くことで隣地の建物を気にすることなく開放的に生活を送ることができるのではと考えました。

 

中庭を中心に、ダイニングキッチン、リビング、和室を配しました。

 

隣地の建物を気にすることなく開放的に生活を送ることができます。

 

奥の和室から中庭、ダイニングを介して前庭へ視線が抜けて開放感を生みます。

 

2階にバルコニーから吹抜けを介して中庭と視線がつながります。

そのことで、1階と2階、そして内部と外部が繋がり一つの家として一体感が生まれました。

 

2階からは遠くへと眺望が開けます。

このように、市街地において中庭を設けることはプライバシーの面でも、暮らしを豊かにするという精神面でもとても効果がある

と思います。是非取り入れてみてください。

 

著者情報

内田 雄介内田 雄介

内田 雄介 うちだ ゆうすけ

内田雄介設計室
一級建築士事務所

光と風を感じられる心地の良い空間が好きです。素材感を感じられ年を重ねるごとに愛着の持てる住まい作りを大切にしています。新しい家でどのような暮らしをしたいのか、お客様との対話を大切にし提案をいたします。

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