「心地よい住まいとは?」 @南部健太郎

近年、住宅の性能は格段に良くなっておりますね。
15年ほど前に、私が設計事務所を始めたころに比べると、断熱性・遮音性能・耐久性、、、建築の材料は様々な性能が飛躍的に上がってきました。

一方、
私たちのところにいらしていただくお客様と住宅のお話をしていると、
デッキテラスで過ごしたり、窓を開けて風を感じたり、外と中を一体にしてホームパーティーしたりと、いう生活をしたいというお話になり盛り上がります。
素材にしても、
サンプルやショールームに行って見ると、なんとなくこれ良いですよねー?とか、アンティークのこれ着けたいですね。等など・・・(笑)

さて、皆さんは、
どういう生活を望み、心地よいと思うのでしょう?
エアコンで気温と湿度が最適な数値に保たれていることだけで、それがホントに快適と感じるのでしょうか?
エアコンがよく効けば良いというものでもないですよね。
風がないほうが過ごしやすそうですが、ずっと無風も気持ち悪いかと・・。
外の風にあたると気持ちよく感じますよね。
また、
いつまでも代わらない表情の材料が好きともかぎりませんよね?
風合いがでてきたり、なじんできたり、木の色が日焼けしてきたり・・。

とは言っても、やはり心配なもの。
「断熱性に優れていて、メンテナンスフリーに!」と。
もちろん私たちも、
断熱性の悪い、メンテナンスが大変な家を作ろうとは思っていません(笑)
もう少し、数値や売り文句から目を離して、自分の家での過ごし方を想像していただきたいかなと思っております。
たとえば、室内の気温が一年中一定だとしても、
冬に電車に飛び乗った時を想像してみましょう。「暑い!」ってなったことありますよねー?
逆に夏に、冷房がキンキンの電車に飛び乗った時は、最初は「気持ちよい~」って思いますが、ずっといたら「凍える・・・。」ってなったり。
また、
同じオフィスでも、複数の人が働いていたら、適温は皆違うこともよくありますね。
私たちのお客様とは、よくオープンカフェへ行って打ち合わせをすることがありますが、そんなお店でも
室内の席が好きな方と、寒くても暑くても外の席を好む方がおります。
そうそう!
アウトドアやキャンプも流行ってきていますね。
いわゆる住宅設備の主流とは逆行した流行ではありますが、そういうものを求めたくなる気持ちも出てきているのでしょう。

さて、
話がかなり脱線したかもしれませんが、
今の時代、かなり住宅の素材や設備の性能はあがってきております。この先も益々良くなるでしょう。
プランや構造も快適にメンテナンスが楽になる工夫が標準化されてきています。
そんな時代だからこそ、
それらをうまく活用した上で、自分なりの心地よさを考えた家づくりを建築家と考えてもらえたら嬉しいなと思います。

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オープンハウス(完成見学会)6/28 明大前の賃貸併用二世帯住宅 @石井正博+近藤民子

この度、設計事務所アーキプレイス(石井正博+近藤民子)で設計監理しました『明大前の賃貸併用二世帯住宅』が竣工間近となり、建て主様のご厚意によりオープンハウスを開催させていただくことになりました。 敷地の高低差を利用して、道路に面した半地下の賃貸住戸を作り、その上に2層の木造をのせ、地下1階地上2階建ての準耐火構造の共同住宅+長屋として計画。建ぺい率や高さ制限をクリアさせ、緩和(天空率,地下緩和)も使って最大限の容積を確保しました。オーナー住戸は、外部空間との繋がりをもたせながら、南東側の広がり...