高津区の愛猫家の住まい ｜ 田邉 恵一

生まれ育った実家の建て替えである。

海外で長く住まわれていたご経験がある愛猫家のご夫婦が望まれたイメージは質感を大切した、豊かな空間であったので、3階建の空間をイメージした。

エントランスから2階のLDKに至る階段は、幅がゆったりした階段で自然に人々を2階に空間に導き、3階に洗面/浴室と、ご主人が望まれたサウナを屋上テラを中心に設け、このテラスに向かって2階の空間が繋がっている。

空を切り取ったこの屋上テラスからは、日中はもちろん夜間も月が見え、月光浴もできる。

リビングにつながるテラスも、愛猫が自由に遊んでも外には出られないように、また日中は室内が見えないように、ガラス繊維の特殊な遮光ネットを張った。住まいに慣れた「猫」達は、「テラス」やLDKの壁に作ったキャトステップ/キャットウォークでのびのびしているそうである。