木造郊外型スキップフロア自然素材・対シックハウス崖地・傾斜地
借景間接照明土間玄関自然素材ウッドデッキのある家借景を活かす家書斎壁面収納飾り棚和室和モダン木造2階建
所在地 | 構造規模 |
東京都八王子市 | 木造2階建 |
竣工年 | 延べ床面積 |
2010年5月 | 108㎡ |
季節や時、光・風の移ろいをテーマとした住宅。
夫婦二人の終の住まいの計画。
書籍も著す施主が気軽に教育サークルを開ける書斎の延長のような空間、朝と夕の光を楽しみ味わえる、寛ぎと手触り感・陰影の混在する落ち着いた喫茶店や台湾の茶藝館のような家が求められた。
閑静な低層住宅地、東西に細長い敷地。
敷地南側は隣家に完全に塞がれているが、西側は高台になっており眺望が開けている。
敷地中央の2階建てメインボリュームと、東西それぞれに突き出た玄関と和室のボリューム。
建物前後のL字型に囲い込まれた駐車場(東)とウッドデッキ(西)が、
緩衝空間として、この住宅と周辺環境とを柔らかく結びつけることを狙った。
1階中央には、施主が台湾で出会った切り絵や茶器を飾れる棚を設えたリビング。
低層住宅地の北側斜線制限をトレースするようにスキップさせた2階床により、3.125Mの十分な天井高さが確保されたサロン的な雰囲気の大らかで広々とした空間。
西側のウッドデッキにそのままバリアフリーで連続。
2階のプライベートゾーンには、寝室・水廻り・書斎が設えられている。
建物タイトルの「書斎茶藝館」は、施主が熱望して結果的に2階に設えた書斎からとっている。
大勢の友人を気軽に呼べる空間の大らかさ・開放性と、物書きや読書への没頭を優しく包み込むような、落ち着いた「空間性」の両立。
民家の屋根越しの富士山への眺望を背景に、ウッドデッキに植えられた山紅葉が、春夏秋冬の光と影の移ろいに彩りを与えている。
photo:URBAN ARTS / Shinsuke Kera
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石井正博+近藤民子
幸田真一
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