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北側のワンシーン。 | 清水 禎士+清水 梨保子

所在地 構造規模
品川区旗の台 RC造3階建
竣工年 延べ床面積
2023年10月 約130㎡

北西に道路と面した敷地。敷地の南側は高台になっており、日当たりを望むのは難しい。
約40㎡のファミリータイプを計画。この広さのファミリータイプだと、南向きの窓・個室2つ(2DK)・バルコニー付きなどの条件が人気という。

その常識にとらわれることなく、あえて北向きの大きな窓・最小限の広さの個室ひとつ(1LDK)・居住スペースを確保するためにバルコニー無し。

北側には公共施設の庭に大きな桜が存在するため、それを見ながら暮らしてみるのがここでの最適の暮らしと判断し、ベンチ付きの大きな開口を設える。
古来、日本家屋には「前栽」という眺めるための庭が北側に存在し、光の当たる庭を縁側に腰掛けながらながめ、季節を感じながら暮らしていた。
集合住宅も、雨風しのぐためだけの空間ではなく、また、デザインを優先するだけでもなく、これからは心地よく暮らしてもらうことが良いのでは。

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