心配ごと・・・@たなべけいいち

ゴミの話はさておき、昨年もいろいろなプロジェクトのお手伝いをしました。

いくつかの住宅の設計・監理を行い、この春竣工するプロジェクトが複数あります。また春には町田市にモンッテソーリ保育の保育園が竣工し、これは外装に特殊なタイルを施工しことが評価され、「国際陶磁器フェスティバル美濃2014のタイル施工例コンペティション2014」で、優秀賞を頂くことができました。商業施設ではクルマのショールームやハウジングに関わる事業所なども手掛け、アジア圏で小規模な「ホテルリゾート」や、「こどもの体験テーマパーク」の計画もお手伝いを始めています。

ただ、国内のプロジェクトを進める上で悩ましいことは、建設コストがだいぶ高騰し、初期の提案段階からコスト管理をきちんと行っていないと実現が難しくなっていることです。

過去に公共事業など無政策に減らしてしまった事で、ただでさえ高齢化で悩んでいた職人さんの多くは「廃業」してしまい、3.11による復興事業に人手を費やす事で、ますます職人不足になっています。そのため工賃も高くなり、加えて五輪要素や円安要素が加わると、建材も上がり始め、慎重にプロジェクトを進めていかないと、クライアントに迷惑をかける事にもなります。

先日、世界に誇る日本の物流システムも、ドライバー不足で苦境に立たされている報道もありました。

新しい年を迎えましたが、じつはこれからの日本をだいぶ心配しています。

「2月に竣工する極楽寺のゲストハウス」

IMG_4884

田邉恵一
株)田辺計画工房

著者情報

田邉 恵一田邉 恵一

田邉 恵一 たなべ けいいち

株式会社田辺計画工房

「家」を建てるという事は、ライフスタイルに必要な「場」を、敷地や環境の中で洗練された心地よい「建築」にしていく事です。 そのためには、どのように「家」で過ごしたいかをイメージされる事です。

− 最新イベント情報 −

2025年9月20日(土)「自然素材の平屋の木の家」完成現場見学会のお知らせ  @小泉拓也+栗原守

中野区の「自然素材の平屋の木の家」は平屋の約33坪の住まいです。建築主さまのご厚意により2025年9/20(土)完成現場見学会を開催させていただくことになりました。リビングダイニングとつながる大きなデッキテラスで内と外の暮らしを楽しむことができる平屋の木の家です。 無垢の木や左官の薩摩中霧島壁、沖縄の月桃紙、天井のくりこま杉などの自然素材でできた温かく気持ちのよい空間の雰囲気をご自身の目と心で体感してください。 家づくりを検討中の方のご参加をお待ちしています。時間指定で3組限定の見学...