3階建てだから出来た注文住宅の間取り設計図のデザイン

ただ単に階を重ねても工事費が高くなるだけです。3階建が建てられる敷地の特性を活かして、家族に相応しい特別な3階建にしてください。

  • リビングは、1階?2階?3階?どこが良い?
  • 本当に3階建て?特殊な3階建が良いかもしれません。

自由な発想でお客様の住まいをデザインする建築家によって、特別な3階建を見つけてください。アイデア満載の住まいを見に来てください。

3階にリビングを設けて眺望を楽しむ戸建て住宅「SkipRoof」(小林武)

傾斜地に1階を半地下に埋め込ました3階建ての戸建て住宅です。

敷地が傾斜面の一部なので、最下階は半地下状に埋め込んで、最上階や屋上では素晴らしい眺望が確保できる敷地でした。 

お客様ははじめ、2階にリビングを設ける、3階に設けるかを検討していました。エレベーターを設置すれば高さの不便を解消できることと、外部屋上と室内のリビングが近接する方が、より便利な住まいになる事を提案して、リビングを3階に設けることになりました。

3階リビングからの眺望と屋上の全天空を味わえることができて、傾斜地に建てたからこそできた3階建て住宅になりました。

この床の段差は3階リビングの天井高さを3mにする事が出来て、リビング空間から眼下に望む眺望を室内に取り込む事を可能にしています。

引っ越しが終わられて挨拶に伺った際、屋上には日除けパラソルやテーブルチェア、バーベキューグリルまで置かれていて「屋上で BBQやりましたよ~」と嬉しそうに話してくださいました。空に一番近い屋上空間も生活の一部として身近に感じられることを期待しています。

土地探しからの家づくり「駒沢H-HOUSE」(小林眞人)

駒沢通りの角地(19坪)という絶好のロケーションに建つ延べ床40坪の木造3階の住宅です

インターネット

Hさんとの出会いは海外の赴任先から頂いた一本のメールです。当時、Hさんご家族は日本に戻った時に是非住宅を持とうと、ネットを利用して土地探しをしておられ、土地が見つかれば設計依頼をしたいとのことでした。土地情報はネットでも得られますが、土地は現地で実際にみないと判らない事が多いので、私が代わりに土地を見にいきました。実際には半年後に日本に戻られてから1年近くを経てこの土地を得る事となります。

ファサード

立地を生かし,将来何らかのお店を開きたいという希望に対し、外観は生活感を極力排除し,角地のファサードそのものが看板・ランドマークと考えました。フレキシブルボードを二重に貼り目透かしとした上に透明黒の防水塗料で仕上げています。浴室前にベンチの様なデッキ空間を設けて、木材で囲み、通風採光を確保しながらもプライバシーは確保しました。洗濯物も外からは見えない様にしました。

フレキシビリティー(1)

将来の店舗スペースは当面ファミリールームとして使用し,業態も不明の店舗に対してスラブを掘り下げて床組をすれば、床下の設備配管が可能に考えられています。

フレキシビリティー(2)

さらにその発展性を持たせるべく,駐車スペースとの界壁は中央に設けられた100Φのスチールの柱一本を残し,すべて取り払える様にしています

フレキシビリティー(3)

3階に設けられた2つの子供室はロフトを設け,立体的に使用し、その界壁を挟んで対称に設けられていますが、将来この界壁ごと取り払う事により子供達の独立後の生活に備えます

LDK

2階は浴室などの水回りと階段を取り除き、LDKとしては17帖程度しかとれません。そこでキッチンのゴミや電子レンジなど雑多なものはリビングから陰になる部分におさめ、キッチンカウンターは最大限、大きく設け、LDKの家具でも有るように設える事で、目に見える要素を減らしながらもLDKの収納もスッキリと圧迫感がないようにしています。キッチンカウンターはLDのカウンター家具でもあり,キッチンの機能は陰になる部分に寄せ,ゴミや電子レンジなどはすべて見えない側に集約する事でキッチンを感じさせないLDKとしています。

家具

以前から持っていたガラステーブルには新たに脚をデザインし、持ち込まれるモノもすべてお客様が楽しみながら厳選し買い足しています。

 

著者情報

北島 俊嗣北島 俊嗣

北島 俊嗣 きたじま としつぐ

株式会社北島建築設計事務所

お客様の貴重な財産である土地や建物を第一に守り、 より美しくデザイン性の高い豊かな建築環境を実現しています。

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「江戸Styleの家」オープンハウスを11月30日(土)に開催します。2005年7月に竣工した自邸兼モデルハウスです。約19年が経過していますので、無垢の木などの自然素材が時間の経過とともに美しく変化(経年美化)している様子を確認することもできます。自然素材の小振りな住まい、あたたかく気持ちのよい和モダンな住まいの雰囲気をご自身の目と心で体感してください。 *「江戸Styleの家」はエコの取り組みでグッドデザイン賞を受賞しました。 *2021年12月「渡辺篤史の建物探訪」、「突撃!隣...