使い方で素材寸法形が決まる住まいの内装特注造作階段手摺扉戸収納洗面台作業机
生活スタイルや体の寸法、使い方に合った住まいの内装の造作部材は、お客様によって、
・形・寸法・素材 が全く違います。
例えば、
・階段・手摺・扉・収納・洗面台・作業机 などなど。
お客様のご希望に添って設計し実現した様々な特注品の数々が集まります。模型と写真を展示して、設計者本人が説明させていただきます。お客様の家づくりのヒントにしてください。
引戸で実現できる部屋と部屋のつながり「シホウニワの家」(滝川淳+標由理)
皆様が家の間取りを考えているとき、部屋と部屋との境い目には「線」もしくは「境界」がありますね。この「境界」は、現実の住まいでは壁だったり、扉建具だったりします。
扉建具には、
・丁番を軸にして回転して開く開き戸
・扉の上もしくは下にローラーがあり、壁に沿って動く引き戸
の二種類があります。
私達はこのうち引き戸をうまく使うと効果的な住まいができると考えていて、引き戸を多く利用します。
写真の中央にあるのは床が土間の玄関です。灰色の部分が土間で、右側に玄関扉があります。
実は玄関の向こう側にもこちら側にも引き戸があるのです。引き込み戸と呼ばれ、開けた時に扉が壁の中に仕舞われてしまうタイプの引き戸です。
開いている時には手前の部屋と玄関がつながって、ひとつの部屋のように見えませんか。奥の部屋と玄関も同じ関係です。
扉の存在が薄れるので、間取りを考えていた時の境界線がなくなっているかのようです。
とは言え、効果的な引き戸を実現するためには、しっかりとした設計と、設計図が必要です。開き戸と違って、人が歩く方向とは90度違う方向に扉だけが移動するので、壁に付けたかったコンセントやスイッチの位置に制限ができたり、天井の高さ一杯の扉建具をつくるのが難しかったりと、すっきり見せているところにこそ苦労が隠れています。
良い設計には良い引き戸が使われているものです。一度雑誌などで図面を眺めてみたり、できることなら住宅の模型などを見ながら解説してもらうとより理解が深まると思います。
窓にこだわって木製サッシを使った住まい「2つの箱の家」(滝川淳+標由理)
アルミサッシは見たくないとこだわられたのは旦那さまです。家の空間とは開口部、窓をいかようにするかで、その空間性は決まるとお話くださったのも旦那さま。断熱性も一番すぐれ、北欧でも多く採用されている木製サッシを贅沢にも家中に使用した快適な住まいが完成しました。
リビングと庭とをつなぐ開口部には大きな3枚引き戸の木製サッシを使っています。断熱性では一番すぐれる木製サッシですが、本物の木です。塗装などメンテナンスは必要になりますが、それも住まいへの愛着へとつながると考えられます。
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「江戸Styleの家」オープンハウスのお知らせ 2024 年11月30日(土) @小泉拓也+栗原守
「江戸Styleの家」オープンハウスを11月30日(土)に開催します。2005年7月に竣工した自邸兼モデルハウスです。約19年が経過していますので、無垢の木などの自然素材が時間の経過とともに美しく変化(経年美化)している様子を確認することもできます。自然素材の小振りな住まい、あたたかく気持ちのよい和モダンな住まいの雰囲気をご自身の目と心で体感してください。 *「江戸Styleの家」はエコの取り組みでグッドデザイン賞を受賞しました。 *2021年12月「渡辺篤史の建物探訪」、「突撃!隣...