土地敷地探し購入からの家づくり設計デザインで建築家の役割
水戸のハワイの家(泉谷吉信)
正月休み真っ最中、お客様から一本の電話がありました。電話口のお声は少し興奮気味で「土地が見つかりました!」と。
「初日の出を見た帰りに気に入った土地を見つけたので、是非 見に来てほしい」とのこと。 土地探しから一緒に進めるお客様からにいつも申し上げるのは「ご自身がその土地に居て気持ちが良いか?」と、それだけを問いています。一番大事な事だと思っています。
人は文明的な生活をして少々感じる力が低下しているかもしれませんが、 その少しでもある感覚を信じると間違いはありません。
・候補の土地を見に行くと本当に気持ちが良く、周辺も素晴らしい
・南側に道路
・北側に針葉樹の林
・西側になだらかな傾斜の谷があり、広葉樹のちょっとした森になっている
・東側はお隣の土地(家ができた後にお客様が購入)
後から思えば、東側の件を予期していれば建物の形が大きく変わっていた・・・。
土地は110坪とかなり広く、北側、西側は林に森となだらかな谷になっています。 この変わらぬ環境を借景に活かした家の配置にして設計を進めることにしました。
お客様は大のハワイ好きです。ハワイの雑貨も多く所有しておられ、展示する収納とファイヤーキングの食器も多く所有しているため披露する食器棚が必要でした。
・家族で団らんできるスペースと広めのキッチン
・BBQが出来るラナイ(屋根付きデッキ)
・ビルトインガレージ
が、お客様のご希望でした。
その他は何とお任せ!でした。
敷地内の南側は建物が開放できるように広い庭を確保し、東側は隣地になるので閉じようとして、東側にビルトインガレージを配置しました。
素晴らしい西側の景色を十二分に取り込める様に建物からの視線を西側へ向けて開きました。
土地が広く、広い庭が確保でき、楽しむためにも、LDKは1階に配置しました。
広い玄関とハワイに多い「ラナイ」から直接リビングアクセスできるようにしました。
LDKは、何処に誰が居るかいつも気配を感じられる様に区切らず大きな吹き抜け空間にして、2階へ上がるとライブラリーという家族全員がその場で勉強、仕事ができるスペースを設けて、そこから回廊でつながる各個室へ入っていけるようになりました。
回廊の終点は秘密の小部屋があり、そこから床を開けタラップ梯子でビルトインガレージへ行かれる様に遊び心満載の空間になっている。
さらにリビングに薪ストーブを置くと、「自然と家族が集まり、炎を見つめ、薪の焼ける音に似耳を傾けるだけで会話がなくても心地良い時間が流れる」とお客様が仰っていました。
玄関に置かれたティキ(ハワイの神様)と手摺のレリーフ、額縁のレリーフはHansen神谷氏の創作よるものです。
スロープの家「SPIRAL COURT」(前田敦)
ペットと住まうスロープの家をインターネットでご覧になって「スロープの家」の主旨を気に入ってくださったお客様から土地探しからのご相談をいただきました。
小型犬のトイプードル2匹と暮らす共働きのご夫妻が、留守中でも小型犬たちを自由に走り回らせてあげたいという希望を叶えた「スロープの家」のシリーズ第1号となる住まいです。
− 最新イベント情報 −
「江戸Styleの家」オープンハウスのお知らせ 2024 年11月30日(土) @小泉拓也+栗原守
「江戸Styleの家」オープンハウスを11月30日(土)に開催します。2005年7月に竣工した自邸兼モデルハウスです。約19年が経過していますので、無垢の木などの自然素材が時間の経過とともに美しく変化(経年美化)している様子を確認することもできます。自然素材の小振りな住まい、あたたかく気持ちのよい和モダンな住まいの雰囲気をご自身の目と心で体感してください。 *「江戸Styleの家」はエコの取り組みでグッドデザイン賞を受賞しました。 *2021年12月「渡辺篤史の建物探訪」、「突撃!隣...