立体模型を作って設計すると建主も工務店も骨組み柱梁構造がよく分かる

設計時に製作しているイメージ模型。私の場合イメージ模型は、設計の比較的早い段階で手を動かしながら、目指すイメージを模索するための表現手段。プロジェクトの性格に合わせ、部分や全体など様々な大きさで製作しています。

例えば、新築住宅計画『ぐるっと回れる家』では、施主ご夫妻が思い描いた自由度の高い住空間を実現する構造が重要となったため、柱・梁の構造を部分的に表現した模型を製作しました。2世帯住宅として比較的多人数の家族構成。互いの気配を身近に感じながら、様々な間合いと居心地を生み出すため、あえて住まいの中心に階段を配置。上下の交流と共に、周りをぐるっと回れる空間としてます。間取りを限定する壁を、極力なくしたワンルーム空間。構造である柱や梁を適宜現しとすることで、それらをたよりに、ハンモックを楽しんだり、カーテンや家具等で間仕切り、住みながら居場所をカスタマイズ出来る考え方です。

つまり、ご家族のライフスタイルを支える柱・梁がどの位置にあり、どのように体験されるか、風情や雰囲気が皆で共有出来るよう工夫した模型といえます。本件は、この模型の確認をもって基本設計が終了。実施設計に入りました。温まった空気が上昇する性質を利用した自然換気システムを取り入れる予定ですが、設備と構造検討の連携・打合せにも、分かり易いこの模型が大変役立っています。<2017年夏竣工予定>

古川達也
古川都市建築計画一級建築士事務所

◆階段で上下に視線や気配が繋がる魅力や、現しの柱・梁の風情を、施主ご家族と共有する。



◆勾配屋根を支える梁と、居室の関係が明確に分かる。


◆ご家族が楽しみにしている屋外テラス。屋内階段-居間-テラス-庭、の関係がよく分かる。

 

『ぐるっと回れる家』概要

母+夫婦+3人の子供たちが住まう2世帯住宅。1階は母の寝室と居間。2階は家族の成長に合わせて間仕切ることが可能なワンルームです。階段を中心にぐるっと回れる空間で自由度とゆとりを生み出します。

建物用途:2世帯住宅
構造規模:木造2階建て
敷地面積:205㎡(62坪)
建築面積:73㎡(22坪)
延床面積:137㎡(41坪)
所在地:横浜市

設計:古川都市建築計画一級建築士事務所

 

著者情報

古川 達也古川 達也

古川 達也 ふるかわ たつや

古川都市建築計画

住まいが安心で心地いい。そして住まいに感動がある。 そういう家づくりのお手伝いをしたいと思っています。

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