鉄筋コンクリートRC造3階建て共同住宅賃貸マンション@川崎の地質ボーリング調査と杭地業工事地盤補強

川崎の鉄筋コンクリート造共同住宅賃貸マンションの設計で、建物下部の地盤、地業工事については、まずはじめに設計中に地盤調査が行われて、その結果から補強方法が設計されて、工事のはじめに杭が打設されて工事が進められました。

地質ボーリング調査

建物の間取りプランと外観の形が定まって、次に建物の詳細設計と構造設計計算に移る段階で、地面下部ので建物を支えてくれる地盤がどの深さにあるかの地盤調査 (地質ボーリング調査) が行われました。

地質ボーリング調査は、地盤に円筒形状の鋼管を回転させて孔を開けて土のサンプルを採取し、一定の深さごとに鋼管を落として地面下部に貫入する度合いを試験して、地盤の固さ・支持層深度・地層状構成・地下水位を調べる調査方法です。

調査の結果は、地面より地中14.7メートルの深さに硬くて建物を支えてくれる地盤があることが判りました。

221216-hisasue-jibantyousa-.jpeg写真:地盤調査の様子

地盤補強・杭地業工事

建物全体の重量と地盤調査の結果によって建物を地中で支える工法について定められました。その方法は 杭=鋼鉄製の円柱を地面に垂直に刺して 支持地盤面まで到達させて建物を支える方法が選ばれました。

支持地盤までの深さが 2メートル未満の場合は 表層の土を硬くする「表層地盤改良」という方法が選ばれます。今回は支持地盤までの深さが2メートルを超えているため杭工法が選ばれました。

231023-hisasue-kui-.jpeg写真:杭打設時の様子、手前の黒い鋼管が杭

地盤調査と杭工事は エイチ・ジー・サービス株式会社 様がご担当頂きました。

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RC造3階建てロフト付賃貸マンション共同住宅

著者情報

北島 俊嗣北島 俊嗣

北島 俊嗣 きたじま としつぐ

株式会社北島建築設計事務所

お客様の貴重な財産である土地や建物を第一に守り、 より美しくデザイン性の高い豊かな建築環境を実現しています。

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