外人向け賃貸用の西洋館風デザイン住宅にリフォームリノベーション
今週のリレーブログを担当するギルドデザイン一級建築士事務所の磯村です。
今回は、事務所としても珍しいデザインのリフォームのお話です。
「風見鶏のある家」
風見鶏のある家は、横浜山手の外れに建つ洋館風に造られた住宅で、今回は、建物を購入した会社からの依頼で、外人向け賃貸住宅とすることを目的にしたリノベーションです。
建物自体が、かなり傷んでいるのをうけてのスケルトンリフォームですが、基本的に大きな間取り変更はせず、内外装材の見直し、キッチンや設備関係の充実などの性能アップとともに、山手地区らしい内外のデザインを図っています。
左が既存外観です。サッシに傷んでいるものが多く、デザイン的にも、そぐわないものがあったので、かなり取替をしています。
また、外壁のやり直しとともに断熱工事も加えています。
けっこう予算を喰ってしまったのが、ジャッキアップ工事でした。
山手の中腹に建つこの建物は、盛土の上に建てられていたようで、明らかに傾いているのがわかる状態でした。
基礎の補強と共に、建物の傾きをジャックアップで持ちあげています。
キッチンコンロはかなり魅力的でしたが、キッチン自体が古く、無駄に広いダイニングキッチンを間取り変更して、キッチン+パントリーに造りかえています。
右の写真はリビングですが、サッシに趣がないために洋館風に取り替えることとしました。
新しいキッチンは、アイランドの作業カウンターのあるコの字型で、イケアのキッチンをカウンターだけ自然石に変えたものとしています。写真はダイニングからの様子で、右手のドアの先がリビングとなります。
リビングでは、もともとの床をクリーニングで活かしていますが、正面にレンガを張り、クロスなどの内装変更に加え、窓廻りを樹脂サッシとして断熱性を高めるとともに、洋館風の雰囲気を作っています。
既存には、アーチ型の窓があり、できれば残したかったのですが、古い木製窓で、開かないところや隙間の開いてる部分があり、再導入はコスト的にあきらめたところです。
メインベッドルームの写真です。
アーチ窓はつけませんでしたが、雰囲気は少し残ったでしょうか。左のガラス収納は、イケアの商品をはめ込んでいます。
ふたつあるレストルームは、タイルや石による内装変更、機器類の取替をして、見違えるように変わりました。
廊下などは、既存ドアにリブを付けて塗り直しをし、床をクリーニングのみ、クロスを変えただけですが、暗い雰囲気だった既存が、明るくよみがえりました。
玄関ドアは、やり替えています。ちょっと北欧調な感じに、かわいらしくまとまりました。
「風見鶏のある家」の竣工写真や現場の様子は、ギルドデザインのHPからご覧いただけます。
竣工写真はこちらから。
http://www.guild-design.com/works_w/house_with_weathercock/
現場の様子はこちらから。
http://www.guild-design.com/category/仕事/エムズ・ガーデンⅡ/
− 最新イベント情報 −
オープンハウス(完成見学会)大きな窓の緑道沿いの家 3/8(土) @石井正博+近藤民子
この度、設計事務所アーキプレイスで設計監理しました『大きな窓の緑道沿いの家』(木造2階建、神奈川県相模原市)が竣工間近となり、建て主様のご厚意によりオープンハウスを開催させていただくことになりました。 南側の緑道に面した旗竿変形敷地に建つ木造2階建ては、お隣の母屋と呼応するデザイン(チューダー様式)で踏襲されています。2階リビングの緑道に大きく開いた木製窓と傾斜屋根の垂木現しの天井が特徴の住まいです。 日時 :2025年3月8日(土) 10:00~17:00 場所 :神...