住まいのまわり「 窓 」 @古川達也
街に家を建てるとします。。「住まいのまわり」とは、家と街のあいだ。。
本日は、これも住まいのまわりといえる「窓」のお話。住まいのまわりに、良い景色があるなら、ぜひ窓を設けて屋内から景色を見たいです。窓から見える空や景色は、まさに自分の庭。窓は大きな額縁で、住まいに飾られた「とっておきの絵画」だと思えたなら、もはや屋内に何の飾りも要らないかもしれません。
例えば、以前に設計した個人住宅【あけてつなぐ家】街中の限られた土地に建つコンパクトな住まいです。扉や窓による開口を、効果的にあけることで周囲とつなぎ、面積以上の広がりと伸びやかさを確保することがテーマでした。
2階に家族共有の居間があるのですが、階段をのぼり居間に入ると、左右の壁にあけられた、2つの大きな窓が目に入ります。左の窓は、自然の光と風を存分に取り込みながらも、向き合いとなる隣家の視線を考慮し、外側の手摺壁を立ち上げ制御しています。右の窓は、近接する公園の緑を存分に楽しむことが出来るため、フルオープン出来る窓にして、解放感が得られる工夫をしました。
窓の外側にデッキを設けたことで、道行く人との視線が合わず程よいプライバシーを確保。大らかな暮らしを満喫して頂いてます。壁に穴をあけて周囲とつながる窓。建物構造や屋内熱効率等に配慮しつつも、景色を活かした心地良いスペースづくり。そして、大きな窓がある暮らし!
いかがでしょうか?
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