日々是好日 @磯村一司
ひとつ前にお話しした建築の素材の話では、コンクリートの事例をみていただきましたが、今回は、コンクリートの硬質感とか人工的という感じではなく、素材としてはナチュラルな、やさしい、暖かみがある、肌触りが良いものを望まれた建主さんの事例です。
写真を見比べていただいても、まったく違うデザインで、同じ設計事務所とは思っていただけないかもしれませんが、我々としては、設計を通して大切していることを何も変えてはいません。
建主の住まい方や好みを大切に考え、場所、空間をどうつなぎ、何処で切り、陽射しをどうやって取込み、風の流れはどう作るか、開口部のプロポーションは美しいか、その素材のボリューム感は活かしている、さらには構造や断熱のために、この場合はどの構法の選択が適切か、と、デザインのためのテーマは常に変わりません。
コンクリート打放しの建物の建主さんは、コンクリート打放しが大好きだからとおっしゃったのに、この写真の建主さんは、バリが大好きだから、バリに行かなくてもいいような住まいが欲しいとおっしゃったのが、大きな違いです。
もちろん、素材が変わることはけっこう難しいことで、時間をかけて吟味することは大変なことです。でもそこに醍醐味もあると思っています。
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「武蔵野の雑木林を借景にする木の家&エコハウス」完成現場見学会のお知らせ 4/27(日) @小泉拓也+栗原守
調布市で工事中の「武蔵野の雑木林を借景にする木の家&エコハウス」は木造2階建て軸組工法、延べ床面積約30坪の住まいです。太陽熱を利用して200㍑のお湯をつくりお風呂、キッチン、洗面のお湯に利用するエコロジーな住まいになっています。 無垢のクリと杉のフローリング、左官の薩摩霧島壁、沖縄の月桃紙、天井のくりこま杉など自然素材でできた温かく気持ちのよい空間の雰囲気をご自身の目と心で体感してください。 家づくりを計画中の方のご参加をお待ちしています。 ...