図面の見方-1 建物は通路と溜まりで出来ている @石井正博+近藤民子

今週の “リレーブログ” を担当します設計事務所アーキプレイス石井正博+近藤民子です。
私たちは男女ペアそれぞれの視点を活かして、暮らし易さ(光と風、家事動線、収納など)とデザインのバランスのとれた家づくりを目ざし「敷地とライフスタイルを活かした家づくり」をテーマとして設計活動をしています。

今回の “リレーブログ” では、家づくりを始めようとする時にあると便利なスキル「図面の見方」について、ポイントを紹介していきます。

《図面の見方-1 建物は通路と溜まりで出来ている》

街は《通路》と《溜まり》で出来ています。《通路》は人や車が通るいわゆる“道路”です。《溜まり》は建物が建っていたり駐車場などになっている部分いわゆる“敷地”です。

建物も《通路》と《溜まり》で出来ています。《通路》は人が移動するために必要な廊下や階段で、《溜まり》は人が会話したり食事をしたりする部屋、物をしまっておく収納部分です。

部屋も《通路》と《溜まり》で出来ています。《通路》は人が動くために必要な場所(空間)で、《溜まり》は人が何かをするための場所(空間)で、ダイニングテーブルやソファ、机やベッドが置かれている部分です。

住宅の平面図を見る時のポイントは、この《通路》と《溜まり》の関係を強く意識することです。《通路》と《溜まり》の関係が良く、バランスのとれた住まいは動きやすく、居心地良い空間になるからです。逆に、《通路》と《溜まり》の関係が悪くアンバランスな住まいは、無駄が多かったり日々ストレスを感じてしまう事になります。

図面の見方-7 図面の上下を逆さまにしてみる
図面の見方-6 断面詳細図(だんめんしょうさいず)
図面の見方-5 断面図(だんめんず)
図面の見方-4 立面図(りつめんず)
図面の見方-3 自分なりの物差し(スケール感)をもとう
図面の見方-2 図面に色を塗ってみよう
図面の見方-1 建物は通路と溜まりで出来ている

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図面の見方というこのブログ記事がきっかけとなり本が生まれました。実例図面には設計事務所アーキプレイスで設計監理した住宅の図面が使われています。

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著者情報

石井 正博 + 近藤 民子石井 正博 + 近藤 民子

石井 正博 + 近藤 民子 いしいまさひろ こんどうたみこ

設計事務所アーキプレイス

「敷地とライフスタイルを活かした家づくり」をテーマに、暮らしやすさ(温熱環境・家事動線・収納計画など)、デザイン、コストのバランスのとれた質の高い家づくりを建て主の方と一緒にめざします。

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7/26(土)自然素材の木の家「江戸Styleの家」見学会・相談会のお知らせ @小泉拓也+栗原守

自然素材の木の家「江戸Styleの家」見学会・相談会を7月26日(土)に開催します。2005年7月に竣工した自邸兼モデルハウスです。無垢の木や珪藻土などの自然素材でできた約27坪の小振りな住まい、あたたかく気持ちのよい和モダンな住まいです。約20年が経過していますので、無垢の木などの自然素材が時間の経過とともに美しく変化(経年美化)している様子を確認することもできます。 住宅展示場の大手ハウスメーカーのモデルハウスとは全く違う空気が流れる木の家の中でゆったりと流れる時間を体感してみませんか...