図面の見方-4 立面図(りつめんず) @石井正博+近藤民子

《図面の見方-4 立面図(りつめんず)》

建物の外観を表わす図面は、立面図(りつめんず)と言われ、通常は東西南北の4つの面が書かれます。

屋根や壁の形状、窓の位置や大きさ、仕上げ材などを表現しますが、基本設計の段階では、建物のおおまかな形状をつかみ、法規をチェックしたり窓の位置や仕上げを検討することに用います。建築図面の中では、数字(寸法)の記入が少なく、一種の”絵”に近い図面なので、「窓の外にどんな景色が見えるか」、「外壁の色は周囲と調和するか」など、想像力を働かせながら見ると良い図面です。

アーキプレイスでは、立面図に部屋の形を点線で書き入れる事があります。こうする事で、内部と外部の関係が立面図で想像しやすくなり、窓の位置や大きさやがその部屋にふさわしいかどうか、より深く検討できます。

アーキプレイスでは、設計中に何度も模型をつくりますが、立面図(2次元)だとよく分からなかった事が、模型(3次元)を作って立体的に見えるようにすると一挙に分かるようになります。

3次元である建築を、立面図から想像して立体としてイメージするには、ある程度の訓練やセンスが必要なので、建築の素人である建て主の方には「模型を横において立面図を見る」ことをお勧めします。

より細かな設計となる実施設計では、立面図には窓や仕上げ材の他、竪樋、換気や給気フード、手すり金物、外部照明などの外壁に取り付くものを書き入れます。それぞれの取り合いに不都合がないか確認しておくことが必要になります。

図面の見方-7 図面の上下を逆さまにしてみる
図面の見方-6 断面詳細図(だんめんしょうさいず)
図面の見方-5 断面図(だんめんず)
図面の見方-4 立面図(りつめんず)
図面の見方-3 自分なりの物差し(スケール感)をもとう
図面の見方-2 図面に色を塗ってみよう
図面の見方-1 建物は通路と溜まりで出来ている

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図面の見方というこのブログ記事がきっかけとなり本が生まれました。実例図面には設計事務所アーキプレイスで設計監理した住宅の図面が使われています。

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著者情報

石井 正博 + 近藤 民子石井 正博 + 近藤 民子

石井 正博 + 近藤 民子 いしいまさひろ こんどうたみこ

設計事務所アーキプレイス

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