住宅の窓周り カーテン・ブラインド選びと設計時のポイント2 @石井正博+近藤民子

今回の“ばとろぐ”では、「住宅の窓周り カーテン・ブラインド選びと設計時のポイント」と題して、窓装飾(ウィンドウトリートメント)のカーテン、ローマンシェード、ロールスクリーン、ブラインド、プリーツスクリーン、ハニカムスクリーンについて、それぞれの特徴と設計中に押さえておきたいポイントを3回に分けて書いています。


3a.ロールスクリーン
ロールスクリーンは、布を窓の内側(室内側)上部に巻き取りながら上下させるもので、極めてシンプルな機構です。巻き上げると10cm弱の円筒形にコンパクトに収まるので、すっきりした窓周りにできます。
布一枚(シングル)でつけるのが普通なので、開けるか閉めるかとなり、調光と眺望コントロールを同時にしにくい窓装飾です。故障は少なく価格はお手頃です。

<設計時に押さえておきたいポイント>
外の視線が気になる場所では、せっかくの窓にいつもロールスクリーンが下がっていることになり、閉塞感が生じてしまいます。風通し窓では、風によって布地がバタバタしてしまうため、ガラスを型板(半透明)にして、何もつけない方が良い場合もあります。
上部にロール部分が隠れる大きさのBOXを作っておけば、布を巻き上げたときには見えなくなり、視線が外の風景に自然に向かうためピクチャーウインドウにはお勧めです。

 

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3b.調光ロールスクリーン「ハナリ ha.na.ri」
フロントレース生地、スラット生地、バックレース生地の3層を立体的に組み合わせ、ブラインドと同じように調光、眺望コントロールを可能にしたのが調光ロールスクリーンの「ハナリ」です。景色が透けて見え、光が柔らかな窓辺をつくることができます。

 

<設計時に押さえておきたいポイント>
調光ロールスクリーンは、光と眺望の調整ができるので、リビングやダイニングの大きな窓にも使いやすく、ロールスクリーンと同じように上部にBOXを作っておけば、開けたときには見えなくなるため、内外の連続感はより高まります。スラットの間に入るホコリの清掃が難しい点は課題です。

 

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4a.ブラインド
ブラインドは水平に連なる羽根の角度を変えることで、光と視線を同時にコントロールできます。羽根の種類は色が豊富なアルミ製のほか、丈夫で遮熱性も高い木製のブラインドや布製のブラインドもあります。ブラインドは一般的には下げたまま使い、窓枠内に収まるのでカーテンと比べてスッキリとした印象の窓になります。アルミ製は低価格です。水平の羽根(スラット)にホコリが溜まることは避けられないので、この掃除の手間が選択の大きなポイントになります。

<設計時に押さえておきたいポイント>
ブラインドをテラスやバルコニーに面した掃き出し窓につけると、出入りする時にスラットを上げ下げしないといけないので不便です。風通しを考えている窓では、窓を開けたまま使うと、羽根が揺れて窓枠を傷つけたり、カタカタと音がすることがあります。ブラインドを窓上枠に直接つける場合には、網戸と干渉しないか、窓の開閉装置(ハンドル式)とぶつからないか、設計時に注意が必要です。

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4b.バーチカルブラインド
バーチカルブラインドは垂直に連なる羽根(スラット)の角度を変えることで、光と視線を同時にコントロールできます。縦ラインがスッキリした印象を生み、モダンなインテリアに合います。スラットの間にレースをいれたものは、シャープすぎず柔らかさも兼ね備えていています。価格は高めです。

<設計時に押さえておきたいポイント>
バーチカルブラインドを全開した時のたたみ代は、幅の広い窓では30〜40センチ程度になるので、視線の邪魔にならないか、出入りの動線と重ならないか確認します。窓枠内におさめる時は、掃き出し窓の開閉用に大きなハンドルを選ぶと、バーチカルブラインドのスラットと干渉するため、設計時にサッシを含めた納まりをよく検討しておく必要があります。

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1日目:住宅の窓周り カーテン・ブラインド選びと設計時のポイント1
2日目:住宅の窓周り カーテン・ブラインド選びと設計時のポイント2
3日目:住宅の窓周り カーテン・ブラインド選びと設計時のポイント3

 

 

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