音楽室のある家をつくる-1@菰田真志+菰田晶

今週のリレーブログ担当の菰田(こもだ)建築設計事務所の菰田真志です。

今回は音楽室に関して書こうと思います。

しばらく前に音楽室のある家の提案するチャンスがありました。残念ながら仕事を依頼していただくことはできませんでしたが、音楽室に関しては音響や遮音に関しての技術的な検討が必要で、いろいろな検討をした上で提案をしました。

音楽室のある家

あまり一般的な家で必要な話ではないニッチな話ですが、今回は音楽室がらみの話をしたいとおもいます。

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まず、音楽室というと大きく分けて必要な検討が2種類あります。
それは「遮音」「音響」です。
遮音は防音といえばよくわかりますが、音をできるだけ家の外に出さないまたは入ってこないようにすることです。
音響とは音楽室で演奏をするときの音の響き(を設計すること)を指します。

遮音も音響も、中でどんな音を出すのか、部屋の大きさや形をどのくらいにするのかということがまず出発点になります。

今回の依頼はピアノや弦楽器を演奏するご夫婦で、友人たちと弦楽四重奏などの演奏も楽しむということでそこを基準にして考えます。周囲は住宅街で夜遅くまで演奏を続けるということは殆どないということでしたので、それも考慮して設計をはじめました。

細かい検討項目としては下記を行いました。

【遮音に関して】
・遮音能力:D値 壁、屋根の仕様、材料
・開口部(窓や扉ほか)の仕様

【音響に関して】
・部屋形状による音の調整/縦横高さの黄金比
・使用する室内仕上材/吸音・反射・拡散の調整
・残響時間/体積・表面積 、設備関係

明日は各項目で検討したことを説明出来たらと思っています。

よろしくおねがいいたします

(有)菰田建築設計事務所 菰田真志
http://www.archi-komo.co.jp/

著者情報

菰田 真志 + 菰田 晶菰田 真志 + 菰田 晶

菰田 真志 + 菰田 晶 こもだまさし こもだあき

有限会社 菰田建築設計事務所

毎日を心地よく機能的に暮らせる建物。 街に調和しながら趣のある建物。 思わずニンマリ微笑んでしまう建物。 わくわくする建物。 そんな建物を生活スタイルや価値観を伺いながらひとつひとつ創ってゆきます。

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