将来の家族構成の変化を予想した間取りプラン準備設計

昨日のリレーブログでは、設計時に将来を想定し、ちょっと仕組んだことが役にたつということを書きました。

われわれの事務所では、特に子供室を小分けにしないことが多いです。
必要になったときに分けられるように準備をしておいて、
必要なときに最善の方法で活用しようという考えからです。
家具で分けても壁をたててもいいと思います。

最近はコンパクトな家がおおく、部屋をいっぱい分けると面積が足りなくなるというのも多少ありますが・・・。

下の実例はまだ 変化前 ですが、
2例あげてみましたのでご覧ください。

■太田窪の家■
http://www.archi-komo.co.jp/works_daitakubonoie.html

・土間に面して壁や家具などで仕切って部屋にできるように。
・2部屋にする場合は左右も真ん中で仕切るように想定。
・照明、コンセントは竣工時から2系統に分けてある。
・窓は2部屋にした時に両方に開くように分けている。
・将来エアコンを付けるときに2箇所対応できるようにスリーブとコンセントを準備

daitakubo

■カドノイエ■
http://www.archi-komo.co.jp/works_kadonoie.html

・吹抜に面した現在はオープンスペースとして使っている場所が将来のこどもスペース。
・ここも廊下を残して2部屋に分けられるようになっている。
・照明、コンセントは竣工時から2系統に分けてある。
・窓は2部屋にした時に両方に開くように分けている。
・将来エアコンを付けるときに2箇所対応できるようにスリーブとコンセントを準備

kadonoie

どちらも、必要になるまでは家族のスペースとして使っていて、
必要になったときに変化するようになっています。

将来子供が独立したときにはまた戻してもいいわけです。

その他にも、隣合わせの個室とリビングを
将来全部繋げられるように構造壁を配した 終の棲家 というパターンもあります。

せっかく建てる家ですから、
目の前のコトだけではなく先のこともちょっと考えて建ててはいかがでしょうか。

菰田真志+菰田晶
有)菰田建築設計事務所

著者情報

菰田 真志 + 菰田 晶菰田 真志 + 菰田 晶

菰田 真志 + 菰田 晶 こもだまさし こもだあき

有限会社 菰田建築設計事務所

毎日を心地よく機能的に暮らせる建物。 街に調和しながら趣のある建物。 思わずニンマリ微笑んでしまう建物。 わくわくする建物。 そんな建物を生活スタイルや価値観を伺いながらひとつひとつ創ってゆきます。

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「江戸Styleの家」オープンハウスを11月30日(土)に開催します。2005年7月に竣工した自邸兼モデルハウスです。約19年が経過していますので、無垢の木などの自然素材が時間の経過とともに美しく変化(経年美化)している様子を確認することもできます。自然素材の小振りな住まい、あたたかく気持ちのよい和モダンな住まいの雰囲気をご自身の目と心で体感してください。 *「江戸Styleの家」はエコの取り組みでグッドデザイン賞を受賞しました。 *2021年12月「渡辺篤史の建物探訪」、「突撃!隣...