家族構成の変化に順応できる将来の間取りプランの予想設計

今週バトログ担当の菰田(こもだ)建築設計事務所の菰田真志です。

家というものは、住み始めたときが長い変化の始まりです。
日常の生活の中でのメンテナンスや修理だけではなく、収納が足りないからなにかしたいとか、両親が来たときにあったら便利だから手すりを追加したいとか、ここに照明が欲しくなったからどうしたらよいか・・・など、いろいろと生活してゆく中での変化に対応してゆくものです。

家族構成も変わってゆきます。
家を建てたときには子供がまだ小さく一緒に寝ていたのが、
成長して自分の部屋が必要になり、時がたって大人になって独立してゆく。
兄弟がうまれる、両親が同居する・・・などなど、長い時間を掛けて変化してことにも対応しなければいけません。

計画をするにあたって、最初の段階でそのような変化をある程度想定して、仕込みをしておくことは可能です。
すべての変化に対して網羅することはできませんが、現段階で考えられることは優先順位をつけて、できるだけ準備しておくことをおすすめします。

ちょうど話がはじまった事例をご紹介します。

この家は私が独立前に勤めていた事務所で関わった住宅です。
13年前のことになります。
その事務所は現在もありますが、住宅設計がメインではない事務所なので、独立後の現在も引き継いでお付き合いさせていただいています。

新築当時はまだお子さんが生まれていなかったのですが、現在上の子が11歳、下の子が8歳。
当時、将来どうなるか判らない子供部屋をどうしよう?と話をした上でプランしました。
今は寝室と連続した納戸にしたいけど、子供が大きくなって部屋を分ける必要ができたときには予備室に親が移り、納戸の壁を抜いて広い空間を作って部屋を分けようという話になりました。

その計画がまさに13年経った今始まろうとしています。

■ 現状平面図 ■
寝室と続きの納戸。
間仕切っている壁は将来はずすときのために、
工事が大掛かりにならないようにつくってあります。
before

■ 変更後の計画方針 ■
現状の寝室と納戸をまとめたスペースの中で、
部屋を2部屋確保するように分けてゆくことになっています。
未だプランを検討する前段階の現調をしただけなので、
家具の大きさや種類、収納量、照明計画、空調計画などを考えながら、
これから決めてゆきます。
下の図は想定できる一番単純な案を模式的に記載してみました。
after

当時は子供が将来一人なのか二人なのかも判らない、二人でも同性なのかも当然判らない中で想像で計画をして、無理のない範囲で最大限変化に対応できるようにしたつもりです。
そして今回改めて振り返ってみるとその最大限で計画をすることになっています。

お子さん二人が同性だったならば、両親の寝室を別の部屋に移して、子供二人の部屋にすればいいだけだったかもしれません。
一人ならばそもそも部屋を分ける必要もなかったでしょう。

しかし、子供が異性の二人という想定をして、そのときには部屋を分ける必要性を考慮して、ほんのちょっとだけ仕組んでおいたこと(=壁を外せる)が将来役に立つ、そんなこともあるという例です。

菰田真志+菰田晶
有)菰田建築設計事務所

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