見直しの住居学03(中庭・デッキテラスのすすめ) @栗原守+小泉拓也

3日目の今日は中庭とデッキテラスのお話です。

私たちの住む日本は、自然環境にとても恵まれているといえます。春夏秋冬という季節にも恵まれています。「暑さ、寒さも彼岸まで」という言葉のとおり、他の地球上の国々と比較したら、とても暮らしやすい環境にあると思います。暑くもあり、寒くもあり、雨もあれば雪もあり、霧も氷も・・・地球上の自然現象のほぼ全てが暮らしの身近に、ちょうどよい状態で存在していることになります。

こんなに自然現象に恵まれているのだから、もっと自然を暮らしのなかに取り込めば、毎日の暮らしを楽しく快適にできるのではないでしょうか。

私が設計のテーマにしている「呼吸する住まい」とは自然素材を使うことにより、住まいそのものが自然の状態で呼吸するということだけでなく、光や風、雨や雪といった自然現象が、毎日の暮らしに身近に感じられる住まいを意味しています。

その仕掛けとしてよく取り入れるのが中庭や坪庭です。例えば、家族みんなが集まるリビングルームに接するように中庭を設け、木のデッキを張ります。中央にヒメシャラやヤマボウシなどの落葉樹を1本。春、日差しがだんだん暖かくなると、木の芽が膨らんできます。夏には木陰に椅子を出して好きな本を読んだり、秋にはススキと団子で月見もできます。冬は枯れ枝に雪が積もり、ちらちら舞う雪をみながら雪見酒もいいでしょう。

中庭にデッキを張って、床の高さを部屋とほぼ同じにすれば、外のリビングルームの感覚でアウトドアライフが楽しめます。近所の視線を気にすることもないので、中庭に面する窓にはカーテンもいりません。大きなガラスで住まいの中に光と風をいっぱい取り込むこともできます。

小さな面積の住まいでも中庭を計画することは可能です。最近では16坪の住まいの真ん中に6畳分の中庭を計画したこともあります。この6畳分の中庭のお陰で、この小さな住まいには光と風が溢れ、ヤマボウシの葉こぼれの光を楽しみながら1日中家にいても飽きることがありません。

中庭を計画することで、季節の移り変わり、雨や雪、日の光、風の流れをいつも身近に感じながら暮らすことができます。お酒好きのお父さんには何よりの酒の肴のはずです。いつもは自分の部屋でテレビや音楽に夢中の子供たちもリビングに出てきて、お父さんと一緒に雪景色を眺めるかも知れません。

雨や雪が落ちてくる屋根なしの一見無駄なスペースのような中庭ですが考えようによっては家族の心を温めてくれるかけがえのない空間になるような気がしています。

 

平屋の住まいの真ん中に8畳大のデッキを張った中庭があります。
ひめしゃらを植えて季節の移り変わりを暮らしの身近かで楽しむことができます。

3日目の今日は中庭とデッキテラスのお話です。

私たちの住む日本は、自然環境にとても恵まれているといえます。春夏秋冬という季節にも恵まれています。「暑さ、寒さも彼岸まで」という言葉のとおり、他の地球上の国々と比較したら、とても暮らしやすい環境にあると思います。暑くもあり、寒くもあり、雨もあれば雪もあり、霧も氷も・・・地球上の自然現象のほぼ全てが暮らしの身近に、ちょうどよい状態で存在していることになります。

こんなに自然現象に恵まれているのだから、もっと自然を暮らしのなかに取り込めば、毎日の暮らしを楽しく快適にできるのではないでしょうか。

私が設計のテーマにしている「呼吸する住まい」とは自然素材を使うことにより、住まいそのものが自然の状態で呼吸するということだけでなく、光や風、雨や雪といった自然現象が、毎日の暮らしに身近に感じられる住まいを意味しています。

その仕掛けとしてよく取り入れるのが中庭や坪庭です。例えば、家族みんなが集まるリビングルームに接するように中庭を設け、木のデッキを張ります。中央にヒメシャラやヤマボウシなどの落葉樹を1本。春、日差しがだんだん暖かくなると、木の芽が膨らんできます。夏には木陰に椅子を出して好きな本を読んだり、秋にはススキと団子で月見もできます。冬は枯れ枝に雪が積もり、ちらちら舞う雪をみながら雪見酒もいいでしょう。

中庭にデッキを張って、床の高さを部屋とほぼ同じにすれば、外のリビングルームの感覚でアウトドアライフが楽しめます。近所の視線を気にすることもないので、中庭に面する窓にはカーテンもいりません。大きなガラスで住まいの中に光と風をいっぱい取り込むこともできます。

小さな面積の住まいでも中庭を計画することは可能です。最近では16坪の住まいの真ん中に6畳分の中庭を計画したこともあります。この6畳分の中庭のお陰で、この小さな住まいには光と風が溢れ、ヤマボウシの葉こぼれの光を楽しみながら1日中家にいても飽きることがありません。

中庭を計画することで、季節の移り変わり、雨や雪、日の光、風の流れをいつも身近に感じながら暮らすことができます。お酒好きのお父さんには何よりの酒の肴のはずです。いつもは自分の部屋でテレビや音楽に夢中の子供たちもリビングに出てきて、お父さんと一緒に雪景色を眺めるかも知れません。

雨や雪が落ちてくる屋根なしの一見無駄なスペースのような中庭ですが考えようによっては家族の心を温めてくれるかけがえのない空間になるような気がしています。
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中庭の例です。平屋の住まいの真ん中に8畳大のデッキを張った中庭があります。
ひめしゃらを植えて季節の移り変わりを暮らしの身近かで楽しむことができます。

>>栗原 守+小泉 拓也/一級建築士事務所 光設計 建築家31会のページ
>>一級建築士事務所 光設計のHP

 

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