窓について/カドノイエ@菰田晶
「限られた条件の中でどのように窓をつくるか」
1回目は数年前に竣工した「カドノイエ」に焦点をあて、設計の時どんなことを考えていたか書いてみたいと思います。
この家は繁華街が近いということもあり、通行人の視線を避ける目的で、部屋の吹き抜け上部に窓を計画しています。ほか掃き出しサッシを付ける部分は板塀で囲ったり、トップライトをとったり、換気用に小窓をつけたり。家の中から気持ち良く外の景色を眺める窓、光を取り込む窓、風を入れる窓、外観のアクセントとなる見せる窓というようにそれぞれの窓の個性・役割を割り振ってつくりました。
左:外観 「角」から見るカドノイエ。今はシンボルツリーが植わっています。 右:リビングを見る 吹抜より光が落ちている様子。 撮影:新 良太
世の中、立地にかかわらず無条件に南面に大きな掃き出しサッシのある家が多いですが、外部の環境にもよりますが、常にカーテンがかかっていないと!というのはいかがなものでしょうか。それぞれの場所にそれぞれの役割に合わせた窓の計画があると思います。
写真:寝室 ハイサイドの窓の下に見える和紙張りの部分が遮光のための跳上式の板戸。 撮影:新 良太
また映画好きな夫妻の寝室はミニシアタールーム。プロジェクター、スクリーン、サラウンドシステムの配置を考えて準備し、壁は防音仕様、窓には光を遮る建具を取り付けています。ちなみにこの建具、閉じられるよりも開いていることが多いのです。だからといって閉じるときだけどこからか取り出してくるのも億劫です。建具の開いている時も納まりよくいられるようにちょっとした工夫で建具の居場所もつくっています。
写真:寝室の小窓 風通しのための小窓にも遮光のための板戸。開いているときにも敷居に玉締りで固定してあるのでパタパタしません。 撮影:菰田建築設計事務所
− 最新イベント情報 −
2月28日(土)住まいの「なかみ」構造見学会のお知らせ @小泉拓也+栗原守
どんなふうにできあがっていくのか、どうやってつくられているのか…住まいの“なかみ”とは、出来上がった時には隠れてしまうところ。見る機会の少ない工事途中を見ていただくものです。 無垢の柱や梁などの構造材、Baubioとセルロースファイバーの断熱材、通気の工夫などの“なかみ”を実際に見ていただきながら詳しく説明をします。光設計の「呼吸する住まい」の“なかみ”を見ることができるいい機会ですので、是非ご参加ください。 会場:杉並区荻窪 「スロープ玄関の小さな木の家」 ...







