窓について/松庵の家@菰田晶
「限られた条件の中でどのように窓をつくるか」
よく聞く旗竿敷地という言葉。この家は本当に旗竿の形、4方向ともぐるりと囲まれた家です。2回目はそんな敷地に建つ「松庵の家」に焦点をあててみたいと思います。
写真:右 二階のハイサイドライト、トップライトが照らすリビングスペース。 写真:左 階段を通じて階下に落ちてゆく光。 撮影:新 良太
主に光を取り入れられるのはトップライトと南に向いたハイサイドライトのみ。かろうじて南隣の家の屋根を越えてハイサイドライトをつけることができました。貴重な光は家の中心につくったオープンな階段室から1階へとおちてゆきます。
写真 隣家の隙間から差し込む光 撮影:新 良太
1階はほぼ隣家に囲まれ、階上からしか光の入ってこない状態ですが、1箇所だけ家と家の間に隙間が!午前のひとときの光を取り込む窓ができました。
写真 ロフトから空を眺める 撮影:新 良太
ロフトは収納空間であるとともにお父さんの避難スペースです。ちょっと考え事をしたい時、ロフトに登り…声は聞こえど、ごろりと横になり、空を眺めてひと時を過ごす。トップライトはそんな窓でもあります。
− 最新イベント情報 −
オープンハウス(完成見学会)回遊動線のあるつくばの家 3/20(祝) @石井正博+近藤民子
この度、設計事務所アーキプレイスで設計監理しました『回遊動線のあるつくばの家』(木造2階建)が竣工間近となり、建て主様のご厚意によりオープンハウスを開催させていただくことになりました。 つくば市の新旧入り交じる住宅街に建つ、3人家族のための住宅です。 リモートワークが広まり家で過ごす時間が長くなる中、ご夫婦それぞれの仕事場でもある住まいには、より快適に暮らしていけるよう、ゴロンとできる和室、本棚のあるヌック、子供と遊べる南の庭などの場所をちりばめています。 オープンハウス(完成見学会)...