木造住宅のスケルトンリフォームで内装設計と構造骨組み補強

横浜の住宅(木造2階建て)のスケルトンリフォームの設計について、

  • 設備器具を取り替える
  • 内装材料を取り替える
  • 故障損傷箇所を見つけて修理する
  • 使い方が便利になるように改修する

というお客様からのご要望をいただき、まずは内装表面材料の解体撤去から始まりました。設計については、解体しながら進めることになりました。

撤去すると発見出来る骨組み構造の状態と故障

本来、建物内部の表層面の材料を新しくするだけなら、設計者は不要です。

今回のリフォームでは、建築内部の表層面の材料の刷新取り替えだけではありませんでした。現地お住まいにお客様が居ない状態なので、既存内装を解体することが出来るので、

  • 損傷しているものや不具合な箇所を見つけて修理する
  • 暮らし方や使い方が良くなるように改修する

と言う目的もあって、設計をさせていただきました。

現在の内装の形状や状態をそのままにして、何か新しいことを付け加える場合には、小物アイテムの設置や表面素材の取り替え、新たな家具を追加するにとどまることになります。

そちらに対して、インテリアの形も変えて印象を変える場合には、現状のインテリアの表面材料を解体撤去して、何が変えられるかを確認して進められるので、今回はこのご承諾をいただきました。ちなみにこの場合は、骨組み構造は変更しない いじらないことを前提としています。

骨組み構造はそのままにして補強する

既存の骨組み構造は原則 変更しないことにしました。新耐震基準で建てられた建物なので心配無用と考えました。

ただ内装の下地材料を除去したとき、追加で耐震性能を強くして良いと考えられた部分には、筋交いを追加で設置したり、柱と柱を構造用合板でつないで壁の下地を造りました。

筋交を追加して耐震性能を高めた外壁部分

骨組み構造を一部移動させることで、使い勝手がとても良くなると分かる場合には、骨組み(今回は柱)を移動させて上部の梁を補強することで損傷が内容にしたり、筋交を移動させつつ補強も行って、骨組み構造でバランスを崩さないようにもしました。

キッチン位置を変えてリビングを広げる

内装表面下地を除去して判明したものがありました。キッチンは簡単に移動できる=設備給水給湯管排水管の変更移動が出来ることが分かり、LDKの和室にキッチンを移すことを提案しました。

 

リビングが広がりました。キッチンも多少囲われたようになって、キッチンとリビングが区別出来るようになりました。

リフォーム前のリビング

広くなったリビングとキッチン

著者情報

北島 俊嗣北島 俊嗣

北島 俊嗣 きたじま としつぐ

株式会社北島建築設計事務所

お客様の貴重な財産である土地や建物を第一に守り、 より美しくデザイン性の高い豊かな建築環境を実現しています。

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