木造戸建て住宅のリノベーション @岸井 智子
今週のリレーブログを担当するmeenaxy designの岸井です。今回は、木造戸建て住宅を事務所兼住まいにリノベーションした事例について紹介します。
物件は築26年の木造住宅で、1階にLDK、2階に3つの個室という間取りでした。庭に面した1階のリビングが気持ちよいのですが、建物に囲まれているため眺望はなく、特に隣地境界の擁壁に面するキッチンが薄暗いのが気になりました。
↑既存のリビングダイニング
1階は出入りの利便性が良いこともあり、事務所スペースとすることにしました。天井を撤去し広さを感じさせる空間とし、間仕切り壁も撤去することで全体が少しでも明るくなるようにしました。
↑改修後の1階事務所スペース
また、もともとこの家には玄関に吹き抜けがあることが特徴なのですが、既存の間取りでは吹き抜けに面するのが廊下の一部分のみで、少しもったいないと感じていました。
↑既存の玄関上部吹き抜け
そこで吹き抜けに面する間仕切り壁を撤去し、吹き抜けを介して住居各室と事務所スペースがゆるやかにつながるようにしました。
↑改修後の吹き抜け
2階は、もとは3つの個室となっていました。
↑既存2階の個室
2階は眺望、採光とも確保できとても環境がよいため、間仕切りを撤去しワンルームのLDKとすることにしました。天井を撤去した部分には屋根面に新たに断熱材を設置し、ラワンベニヤで新たな天井を貼っています。キッチンカウンターもラワンで制作しました。
今回の改修では主に構造部分の補強と内装のリニューアルを行い、今後外部に対する改修や家具の制作等を徐々に行っていく予定です。
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