明るいLDKに改築中庭を造る減築鉄骨造住宅リフォームリノベーション
今週のリレーブログを担当するギルドデザイン一級建築士事務所の磯村です。
今回は、3人のお子さんと楽しく暮らすためのリノベーションです。
「中庭を造る減築リフォーム」
この建物は、築40年を越える鉄骨造の住宅です。ご両親の世帯から息子さんご家族が引継ぎ、そのタイミングで一度、増築をしているお住いです。
その時に必要だった増築ですが、窓から奥になったダイニングキッチンは暗く、奥様としては、陽射しが入り、緑の見える明るいダイニングキッチン、寒くて辛かったことからの開放、シンプルで使いやすい家事動線などをとても望まれていました。
そこで、動線の整理とともに、奥行のある間取りに対して、中庭を造ることで部屋中に陽射しや風通し、季節の移ろいを届ける計画です。
上の写真は、中庭のアオダモが芽吹いたときの写真です。奥様が送ってくださいました。
中庭ですから、4方を室内に囲まれていますが、リビングとダイニングキッチンが中庭に対してL型に配置され、どちらからも、中庭からの開放感を享受できるとともに、中庭が、緑のある部屋のように、リビングの延長にあるように思えてきます。
正面奥がダイングキッチンです。
右手にみえる中庭板張り壁の室内は、奥様の家事室、玄関からのシューズクロゼットなど裏まわりの部屋や動線が隠されています。
既存では、こんな感じの部屋でした。
左がリビングダイニングですが、窓からダインングまでの奥が深く、玄関からの目隠しの格子などのために、薄暗く冬場は寒い感じの場所でした。キッチンはさらにその奥で、本当に寒かったそうです。
リフォームによって、キッチンは、中庭に対して一番いい場所に配置しました。アイランドキッチンで、お子さんたちといっしょにお料理も楽しめるように考えました。
左のカウンターと本棚のある家具は、お子さんの勉強コーナーです。子供たちって、自分の部屋でなかなか勉強しませんよね。
2階に子供たちの勉強スペースも造っていますが、当面は、このお母さんの前が勉強部屋です。この家具の裏側は、3人分のランドセルやそれぞれの学校荷物が置ける用に造ってあります。ランドセルを自分の部屋まで片づける子って、なかなかいないですから。
天井に見えているネットは、お子さんと楽しく過ごせるようにと提案したハンモック床です。とても喜んでいただけています。
お引渡の時、お子さんたちは大騒ぎでしたが、最近は、おじいちゃんといっしょにごろりとしながら、読書も楽しんでいるそうです。
「中庭を造る減築リフォーム」は、まだ竣工写真がアップされていません。しばらくお待ちください。
現場やお引渡のときなどの写真は、こちらからどうぞ。
− 最新イベント情報 −
「江戸Styleの家」オープンハウスのお知らせ 2024 年11月30日(土) @小泉拓也+栗原守
「江戸Styleの家」オープンハウスを11月30日(土)に開催します。2005年7月に竣工した自邸兼モデルハウスです。約19年が経過していますので、無垢の木などの自然素材が時間の経過とともに美しく変化(経年美化)している様子を確認することもできます。自然素材の小振りな住まい、あたたかく気持ちのよい和モダンな住まいの雰囲気をご自身の目と心で体感してください。 *「江戸Styleの家」はエコの取り組みでグッドデザイン賞を受賞しました。 *2021年12月「渡辺篤史の建物探訪」、「突撃!隣...