浴室手すりを考える @栗原守+小泉拓也
今週のリレーブログを担当します「一級建築士事務所 光設計」の小泉拓也です。
「呼吸する住まい」をご提案、お手伝いしています。今週のリレーブログでは
浴室手すりについて書いてみたいと思います。よろしくお願いします。
浴室では不意の事故がおきてしまいがちです。足元が濡れていてすべりやすい、脱衣室と浴室の温度差によるヒートショックなど注意したい場所です。転倒防止や動作補助のために手すりを取り付けておくことはとても有効です。まだ若いから必要ないと思うかもしれませんが、後ですぐに取り付けられるように下地を用意しておくだけでも良いので計画の段階で考えておきたいです。
システムバスを計画している場合、ショールームで壁や浴槽の色決めと一緒に、実際にどうやって使用するのか行動してみてください。ドアから浴室内に入るときに床が濡れていて滑りそうなのでタテ手すりがあると良いかもしれません。浴槽に入るときに補助手すりが横か縦にあると安心かもしれません。取り付ける位置に若干制限があるかもしれませんが、システムバスには手すりの商品が豊富なので検討してほしいです。
壁面に木目調のヨコ手すりが取り付けられています。洗い場の移動や浴槽に入るときに手を掛けることができます。浴槽内に手掛けがあるので沈み込みを防ぎます。入り口ドアの引手が大きいので安心して出入りできます。
ハーフバスを計画する場合、水栓や鏡や手すりを個別で選定していきます。シャワーフック付きバーは下半分が手すりになっているものを使用していて洗い場での立ち上がりに利用します。入り口ドアの横にL型手すりをつけて脱衣室との出入り用と浴槽の補助を兼用しています。
在来工法での浴室の場合、浴槽の形状や内装仕上げの選択肢が増えます。必要なところに手すりを計画して下地を入れておくことで取り付けを容易にすることができます。
光設計/栗原守+小泉拓也
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