間接照明が演出する 「光」 のクリニック @田中功一+佐藤美欧
昨年末に完成したクリニックです。
計画地は、赤坂の高層ビルの最上階で、既存のオフィスを、約400㎡で区画して、
再生医療のための培養室を備えた、美容クリニックに、コンバージョンしました。
↑アプローチ。
↑エントランスホール。 左の丸窓内は、再生医療のための培養室です。
この地域は、皇居、赤坂御所、日本の主要な官公庁に囲まれていることもあって、
高層ビルともなれば、緑多くの景色が眺望できる環境です。
建物は、オフィス仕様で、システム化されており、安易に変更が出来ず、様々な工夫が必要でした。
空調・換気設備は、僅かな増設だけで、手術室、再生医療のための培養室は、
クリーンルームの性能を満たす必要がありました。
また、最新の医療設備機器のために、電気容量の増量、消防設備の追加などには、
かなり苦慮しました。
トイレは、排水経路が確保できないため、共用のトイレを利用して頂くことにして、
パウダールームのみ、ポンプアップで排水することにしました。
高層ビルは、コンバージョンすることを前提とされていなく、
SDGsと言われる中、都心には同じような高層ビルが、膨大にあることは複雑な気持ちです。
デザインの制約も多く、変更が難しい既存のグリット天井は、壁の上部に間接照明を仕込み、
照度を強めにすることによって、グリット天井をハレーションで消し去り、
かつ、空間に立体感が出ないかと試行錯誤しました。
なんとか、オフィスの余韻は消すことが出来たのではないかと思っています。
↑エントランスホール
↑ラウンジ
↑パウダールーム1、2
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2025年9月20日(土)「自然素材の平屋の木の家」完成現場見学会のお知らせ @小泉拓也+栗原守
中野区の「自然素材の平屋の木の家」は平屋の約33坪の住まいです。建築主さまのご厚意により2025年9/20(土)完成現場見学会を開催させていただくことになりました。リビングダイニングとつながる大きなデッキテラスで内と外の暮らしを楽しむことができる平屋の木の家です。 無垢の木や左官の薩摩中霧島壁、沖縄の月桃紙、天井のくりこま杉などの自然素材でできた温かく気持ちのよい空間の雰囲気をご自身の目と心で体感してください。 家づくりを検討中の方のご参加をお待ちしています。時間指定で3組限定の見学...