住宅内に小さな居場所を取り入れる@幸田真一

今週のリレーブログを担当する幸田真一と申します。
住まいづくりにおいて、第一の要望として上がるのが、広ーいLDKですが、
広ければ良いというものではありません。空間を使いこなせない無駄な余白になっているリビングの事例もよく見かけます。
我々建築家との家づくりでは、あえて小さなスペースを作ってあげることの重要さも提案していきます。

例えば、飛行機のコックピットのような2畳ほどの書斎。
手を伸ばせば、椅子を回転すれば全てのものに手が届く快適さです。

例えば、一畳ほどのロフト階段下のヌックスペース。
マットレスを敷いてクッションを置けば御籠もり感のある読書スペースになります。

例えば、天井の低いロフトも子供にとっては秘密基地。
LDKを上から見下ろしてかくれんぼも出来てしまいます。

例えば、子供部屋の一角には雲梯をつけて公園のように。
大人もスポーツジムのように懸垂ができます。

ここに挙げた小さな居場所は全て、家族が集まる広ーいLDKに面しています。
住宅の密度を上げると家族それぞれの好きな場所が出来て、より一層、愛着が湧いてきますのでおすすめです。

著者情報

幸田 真一幸田 真一

幸田 真一 こうだ しんいち

幸田真一建築設計事務所

「どのような暮らしをしたいかを考えること」 家づくりで大切なのは、大切な家族とどのような暮らしをしたいかをたくさん想像することです。 降り注ぐ柔らかな光を感じ、微かに感じる風の匂い。庭先の四季の移ろいに癒される、そんな心地よい暮らし方です。 私たちとの家づくりはそのような建主の想いから始まります。その思いが言葉となり、空間となっていく過程は設計を専門職とする私たち建築家とだからこそできる、家づくりです。 明るくて気持ちのよい家。安全で機能的な優しい家。そして、あなたらしい家。私たちは何一つ欠くことなく、あなたの目線と同じになって家づくりを楽しみます。 "あなたにとって良いデザインと良いおもてなしを。"

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