内科医院診療所のX線室レントゲン放射線遮蔽の内装床壁天井

東京 東中野の内科医院「上田クリニック」様がそれまで診療をされていた医院から近隣のテナントに移りました。

移る際は、レントゲン機器をデジタル機器に取り替えをされて、ベッド型と立ち型とが導入されました。機器レイアウトに必要な広さ形でX線室の形寸法が定まりました。

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放射線の遮蔽

レントゲン機器の放射線量から遮蔽する能力は鉛板にすると1.5ミリ以上の板の厚みが求められました。さらに放射線まともに向けられる壁には3ミリの鉛板が貼られるよう指示を受けました。

新しく作る内装には鉛板を始めとする放射線を通さない材料が使用されます。扉や窓にも同等の性能です。窓は鉛入りのガラスがはめられます。

既存の床や壁がコンクリートの場合は同等の遮蔽性能があるとみなされます。

内装工事

建物本体はRC鉄筋コンクリート造で上下の床は鉄筋コンクリートになります。

内装工事で造られる壁は、下部床から上部床下までをつなぐ様に組み立てられて、鉛板が貼られ、放射線が外部に漏れないように施工されました。

出入口扉は引戸にされて、引戸板と枠に鉛板が付けられて、放射線を遮蔽する引き戸が出来ました。

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検査と届出

レントゲン機器メーカー様が放射線漏洩検査を行い、合格しました。「診療所開設届」と共に中野区保健所に「診療用エックス線装置備付届」を提出受理されて診療が開始されました。

著者情報

北島 俊嗣北島 俊嗣

北島 俊嗣 きたじま としつぐ

株式会社北島建築設計事務所

お客様の貴重な財産である土地や建物を第一に守り、 より美しくデザイン性の高い豊かな建築環境を実現しています。

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