内科クリニック待合室吹抜け高い天井照明@大磯

湘南の大磯で代々内科診療を続けている「脇内科医院」様から、医院建物の一部を建て替えたいご相談をいただきました。

間取りプランの検討が進んで、待合室が建物の中心位置になりました。待合室で患者様に窮屈な想いをさせないように天井を高くして上部を吹き抜けにして、広さを感じていただく工夫を行いました。

そして吹抜け待合室が明るい場所になるよう以下の工夫が行われました。

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日中の陽射しを取り込む

日中の待合室は、吹抜け上部に設けられたガラス窓から陽射しを取り込んで、吹き抜け空間は非常に明るくなります。反射光で取り込まれるので、陽射しは柔らかく、待合室は一様に明るくなれます。

吹き抜けの照明

天候が悪く陽射しが差し込まない日中や、夜間は照明器具によって待合室吹抜け空間を明るくする工夫がなされました。

2.5メートル前後の天井高さの部屋においては、天井に照明器具を取り付けて、下方の床に向かって照明を当てて部屋の明るくすることがほとんどです。

天井の高い空間 (待合室吹抜けは2層分の高さ) では 天井に照明を取り付けて下方を照らしても 床面まで明かりが届きにくいので、周囲の壁面を一様に明るくすることで待合室全体が明るい印象になれるようにしました。

2階通路の壁手摺りの吹抜け面と、受付カウンター上部に、スポットライトを設置して、スポットライトを壁面に向けて満遍なく照るようにしました。

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著者情報

北島 俊嗣北島 俊嗣

北島 俊嗣 きたじま としつぐ

株式会社北島建築設計事務所

お客様の貴重な財産である土地や建物を第一に守り、 より美しくデザイン性の高い豊かな建築環境を実現しています。

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