内科クリニック併用住宅の内断熱ウレタン吹付材@大磯

湘南の大磯で代々内科診療を続けている「脇内科医院」様から、医院建物の一部を建て替えたいご相談をいただきました。

工事着工後、構造骨組みが立ち上がり (上棟し)、屋根、外壁、窓の工事が進んで、外気・雨水が内部に入らないことが確かめられると、建物外側の寒さや暑さを内部に伝えないようにするための断熱工事が始まります。

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屋根・外壁=ウレタン吹付断熱材

屋根の下側・裏側面、外壁の内側面に断熱材が設置されます。

断熱材は 材料の内部に沢山の細かい気泡を含んだ材料で、ウレタン樹脂に発泡材を混ぜた断熱材を屋根面・壁面の内側に連続して吹き付けて、隙間のなく断熱面を造って行きます。

板状の材料を貼るのではなく、液体状の材料をスプレーで吹き付ける方式は、吹き付ける面が骨組みや板面があって凸凹で平坦ではなく、板材を貼り付けると隙間が生じてしまうことから 屋根・外壁の内側面にスプレーで液体のウレタン樹脂材を吹き付けると一様な断熱面を構成出来るからです。スプレーで吹き付けられた液体は直ちに膨張して固まります。

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床=スチレンフォーム断熱材

地上1階の床は 屋根や外壁面に比べて凸凹面がなく、下方面の板面が無いので、骨組みの一番下に敷かれる木材=土台と土台の間を、板状の断熱材で埋めて行きます。

最近の木造建物の基礎はベタ基礎と称して、コンクリートの床面が続くものが多く、基礎のコンクリートの水平面に断熱材を設置しても良いとも思われますが、基礎の上 床下の部分の空気層には外気を取り入れて通気することになっているので、基礎のコンクリート面に断熱をしても床下空間が外気と同じ温度になるので断熱ができないためです。

巷の工事においては、屋根、壁、床の断熱材について 布団の綿のようなグラスウール材を使用することが多いのですが、グラスウール材は水分湿気に当たってしまうと 水分湿気を押し出せずその重量などで変形して断熱効果を落としてしまっている状況を何度も見てきました。グラスウールの断熱性能と取り付け方法がどのように向上しても 固結した材には及ばないと北島建築設計事務所は考えております。ご予算が許す限り断熱材は水分湿気を吸収しない固形の断熱材を使用することをお勧めしています。

著者情報

北島 俊嗣北島 俊嗣

北島 俊嗣 きたじま としつぐ

株式会社北島建築設計事務所

お客様の貴重な財産である土地や建物を第一に守り、 より美しくデザイン性の高い豊かな建築環境を実現しています。

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