内科医院併用住宅の客間を和室にする@大磯

湘南の大磯で代々内科診療を続けている「脇内科医院」様から、老朽化した医院建物の一部を医院併用住宅に建て替えたいご相談をいただきました。

住宅の部分に客間を設ける

併用住宅の中には客間(お客様が来訪されてお休みいただく部屋)を用意されたいとご要望がありました。また客間は和室にされたいともご要望をいただきました。

間取りプランの検討が進み、4畳半の和室になりました。

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障子間仕切り

客間は廊下に接していて、壁面で囲わずに障子で仕切ることになりました。

障子の竿の意匠は複数案から 建主様のお好みで選ばれました。

障子の紙は、和紙の障子紙ではなく、張り替えの手間が無いようにするために、薄いアクリルシートに和紙を貼ったシート「ワーロンシート」が貼られました。

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4畳半を広く感じていただくために、床の畳は縁のない琉球畳が選ばれました。

床の間

4畳半の和室に小規模ですが床の間が設けられました。床の奥行きは畳敷を広くするために60センチとしました。

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落とし掛け

床より奥まった位置に落とし掛けが設置されました。4畳半を広く感じていただくためです。

床からの高さを1.8メートルにして、その高さを部屋の四周に巡らしました。

 ▶︎▶︎ 関連解説記事「和風数寄屋和室床の間の床柱落し掛け寸法」

床柱

床柱は部屋の中に収納を設けるために、床の間の奥行きを越えて手前に突き出た場所に立てられました。

畳の上に立てられましたので、存在感を小さくするために、直径75ミリの杉丸太が選ばれました。

収納

床の間の手前に収納が設けられました。

収納扉は太鼓貼りの両開きの扉で塞がれました。収納自体は下部を浮かせて、畳を敷き込み、床が壁左端まで伸びました。

空調エアコン

エアコンは収納の上部に設置されました。部屋側には機器の姿を隠すようにガラリを設けました。エアコンの空気がスムーズに吹かれるように粗いガラリとしました。

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外壁窓は床の間の明かり取りになるように袖側の壁面に設けられました。

障子を開けると、敷地内にある樹木が見えたり、湘南の空が臨める場所に開口を切りました。

窓は小さいために、和室を広く見せるためにも、双方の障子枠を関連付けて、壁面自体を楽しめるようにしました。

床の間から突き出す棚板は、上記窓の下枠となっています。

著者情報

北島 俊嗣北島 俊嗣

北島 俊嗣 きたじま としつぐ

株式会社北島建築設計事務所

お客様の貴重な財産である土地や建物を第一に守り、 より美しくデザイン性の高い豊かな建築環境を実現しています。

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