マンションリフォームの広間茶室の床の間掛け軸飾り付けの金物
今週のリレーブログ担当、ギルドデザインの磯村です。
前回に引き続き、マンションの室内をリフォームして造った茶室についてのお話です。

茶室を作るにあたっては、炉と床の間の位置、茶道口、給仕口、水屋やお客様の寄り付きなど、それらを茶事での動線を考えた上で計画していくことが肝要ですが、このブログでは、その計画的なことではなくて、職人さんたちの仕事の様子をお伝えしたいと思います。
上の写真は、8畳広間の茶室の床の間です。
床の間には、茶事に必要な飾り付けのために、専用の金物が幾つか必要です。ただ打ち込んでいるものもありますが、三幅対の軸かけ釘は、ちょっと手をかけてもらいました。
床の間に、三幅一対の軸を掛けたいのですが、軸によって幅は違うものです。
真ん中は良いのですが、軸幅によっては、両脇の位置は変えたくなります。
スライドバーのあるような軸かけを、天井につけていらっしゃる方もいますが、軸を拝見するときにそのようなものが見えるのは、ちょっと興ざめです。
見上げたときに、スライドする溝だけが廻縁に見えるようにすっきりと収めてもらいました。


右が、廻縁の取付いた状態での様子です。まだ天井も壁の仕上げもありませんが、廻縁には、スライド溝しか見えません。
左が、廻縁の裏を加工して、スライド用の軸釘をはめてみたときの様子です。ちょっとした手間ですが、数寄屋になれた大工さんなら、手間とも思わずつけてくださいます。
詳しい現場の様子などは、ギルドデザインのブログからどうぞ。
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