内科クリニックの受付カウンター@大磯

湘南の大磯で代々内科診療を続けている「脇内科医院」様から、医院建物の一部を建て替えたいご相談をいただきました。

代替わりの内科循環器科医院の建替え医院建物を設計をさせていただきました。

 ▶︎▶︎ 関連解説記事「内科医院の受付カウンターとカルテ収納棚」

受付カウンター

患者様は道路からスロープを上がって来院されます。自動扉が開いて待合室に入ります。

待合室に入った先に受付カウンターがあります。

受付カウンターの形

受付カウンターは出入口自動引戸を入ると右前方に視認出来ます。

受付カウンターは、患者様も受付スタッフもお互いに立って対応する1.1メートルの高さの部分と、患者様の背に合わせたり、手荷物がある際、書面に記入をする際に座って記入する場合を想定して、高さ70センチの部分に分けられました。

カウンターの内側はスタッフが椅子に座って作業が出来るデスク (70センチ) で、デスク下に引き出しが設けられています。

電源コンセント・通信ケーブル

会計機器、通信機器のために電源コンセントとネットコンセントは必須です。

電源コンセントは床の直上にあって、そちらから配線します。デスク板高さまではデスク板に配線用の穴を開けて配線します。

デスク板の上にコンセントがあると、デスク板の上がたこ足配線のコンセントケーブルで煩雑になる傾向があるためです。

カルテ収納棚

カルテをはじめとする様々な書類は、カウンター背面の壁面収納に収める方針にされました。

壁面収納は天井高さまで造られて、

  • 下部:様々な書類を既製品の引き出しに収納
  • 中央:開放型のカルテファイル収納
  • 天井下:扉蓋つきの在庫書類収納

になりました。

カルテ収納 関連解説記事 リンク

カルテ収納棚は、A4クリアファイルが縦位置で収納する方式にされて、かつファイルが横に倒れないように細かくアクリルの仕切り板を設置しました。

感染拡大防止の飛沫防止アクリル板

新型コロナウイルスの感染拡大防止策で、カウンターにおける飛沫感染防止として、患者様とスタッフの間に透明のアクリル板を設けることにしました。

アクリル板は、

  • 透明で大きな面であること
  • 取り外して洗浄消毒でき、取り替えられること
  • 感染状況でないときは、アクリル板を外して開放出来ること

という条件で設計されました。

アクリル板は道具を使わずに取り外しができます。

照明用 浮き板

受付カウンターの照明は、上部に取り付け用の浮板を設けて、浮板を利用してカウンターに向けてダウンライトを設置して カウンターに照明が届くようにしました。

この浮き板は、待合室の全体を照らすスポットライトを設置する場所として、上側にライティングレールが設置されました。

著者情報

北島 俊嗣北島 俊嗣

北島 俊嗣 きたじま としつぐ

株式会社北島建築設計事務所

お客様の貴重な財産である土地や建物を第一に守り、 より美しくデザイン性の高い豊かな建築環境を実現しています。

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