内装インテリア造作家具の収納扉に洗練されたデザインの取手つまみを選んで付ける
建築やインテリアの中にある物の存在も気になります。
私が結構気になるのが家具・収納扉の取手・つまみのたぐいです。
絶対的なサイズは小さいのですが,取手・つまみの存在が,それがついている収納そのものの存在をも主張している様に感じられ,シンプルに見えなくなってしまうのです。
普通そこまで意識はしないと思いますが,「空間の印象をかたちづくる内装インテリアの細部ディテール」で書いた様に人間の潜在意識にはそう働きかけているのではないかと思うのです。
ですから,取手やつまみをつけずプッシュラッチといって扉を押すと中から扉が押され,少し開いて手がかけられる。といった金物を使う事が多いのですが,機能や頻度,あるいはお使いになる方の年齢などから常にそうする訳にはいかず,その場合,小さく・あるいは細くて持ちやすいデザインのシンプルなものを選んで使用する事になります。
昔はそういう金物もいくつかあったのですが,技術を持つ職人さんの引退とともに機械生産のものだけになってしまい。それもなぜか小さいサイズのものが年々廃版となり,常によい取手類がないのかを探し求めています。
私の思いを託し,小さくても指でしっかりと掴む事ができる取手(つまみ)を石川県の伝統産業の手業により商品化したもの(正規の販売にはもう少し時間がかかりますが)をご紹介します。
山中漆器の整形のツマミと輪島塗りの不整形のツマミでいづれも高さ15〜25㍉程度のものです
↑ 山中漆器のろくろ技術と刃物による加工技術を活かし,小さくても指がすべらない形状と加工のされたつまみです
↑輪島 塗り工房楽の乾漆技術により,指の形に沿った形状により小さくても指先でしっかりつまむ事ができます。
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「武蔵野の雑木林を借景にする木の家&エコハウス」(長期優良住宅)完成現場見学会のお知らせ 4/27(日) @小泉拓也+栗原守
調布市で工事中の「武蔵野の雑木林を借景にする木の家&エコハウス」は木造2階建て軸組工法、延べ床面積約30坪、長期優良住宅認定の住まいです。太陽熱を利用して200㍑のお湯をつくりお風呂、キッチン、洗面のお湯に利用するエコロジーな住まいになっています。 無垢のクリと杉のフローリング、左官の薩摩霧島壁、沖縄の月桃紙、天井のくりこま杉など自然素材でできた温かく気持ちのよい空間の雰囲気をご自身の目と心で体感してください。 家づくりを計画中の方のご参加をお待ちしています。 ...