リフォームのお手伝い@たなべけいいち
最近は新しく計画するお手伝いとは別に、古い木造建物のリフォーム(改修)のお手伝いもしています。
私たちのリフォーム(改修)は、プランまで変えてしまうケースが多く、本来の建物が持つ素性を生かしながら、新しい空間へと生まれ変わらせることが多くあります。
宇都宮で築45年ほど経った平家の書院作りの家屋を手がけた時は、クライアントの「明るい住まいにできないか?」というテーマに取り組み、「減築」という方法で平家の中央に「光庭」を設け、本来の木造空間を生かしながらLDKのスペースを生み出しました。
ただ、最近、鎌倉で手がけているリフォーム(改修)は、築約75年が過ぎた「庵」を、保存の目的の為に当時の風情を忠実に復元改修しています。
それは、保存に値する風情を持ち、当時の宮大工の感性に目をみはる物を持っていたからに他なりません。
この、山頂に建つ小さな「庵」は、配置からして素晴らし眺望を十分に活かせる計画で、小さな2階の和室からは、西の窓越しに富士を望み、南の縁側からは大島が見渡せ、東の窓からは、自然林を背景としてこれからは満開の桜が3本見渡せる、まさに完璧な「環境建築」である。
このような建物を目にすると、気持ちは時を遡り、当時これを手がけた棟梁の気持ちが伝わってくる。
この建物の改修を今手がけている棟梁も、山形から来てもらい携わっているが、私と同じ気持ちを持たれているそうだ。
この春には改修も終わり、きっと見事な桜を見ることができるでしょう。
− 最新イベント情報 −
「武蔵野の雑木林を借景にする木の家&エコハウス」完成現場見学会のお知らせ 4/27(日) @小泉拓也+栗原守
調布市で工事中の「武蔵野の雑木林を借景にする木の家&エコハウス」は木造2階建て軸組工法、延べ床面積約30坪の住まいです。太陽熱を利用して200㍑のお湯をつくりお風呂、キッチン、洗面のお湯に利用するエコロジーな住まいになっています。 無垢のクリと杉のフローリング、左官の薩摩霧島壁、沖縄の月桃紙、天井のくりこま杉など自然素材でできた温かく気持ちのよい空間の雰囲気をご自身の目と心で体感してください。 家づくりを計画中の方のご参加をお待ちしています。 ...