出会いは31会問い合わせ ＠ 小林 武
昨年8月にこの31会ホームページに問い合わせ頂いたAS様の家を建設中です。
どのように建築家と家づくりをしているだろう？と思っている方や31会への問い合わせを考えてらっしゃる方に少しでも役立つブログになればと思います。
2020年9月に初めてお逢いして1年が経ちました。
東京の郊外で住宅の建て替え計画。御実家の家を娘夫婦と同居する為、2世帯住宅への建て替えです。
AS様は初めてお逢いした時から非常にしっかりとしたビジョンを持っていてお話を伺ってから約1ヶ月かけてファーストプランを作成しました。
プラン図、CG、模型、資金計画をお見せして、私が提案するAS様のこれからの生活のイメージをじっくりお話しいたしました。その時のAS様の笑顔が今でも忘れられません。
【 提案模型 】
提案計画を気に入って戴き、設計契約を締結して基本設計がスタートです。
11月、12月の2ヶ月間の基本設計中は風の方向、庭木の事、地域の事やいままでの生活について細かくお話しも聞くことが出来、設計に反映させ、建物のデザインやカラーイメージ、機能や性能の基本となる内容の打ち合わせを5回行いました。
そして2020年12月末に基本設計図を出図して施工会社数社へ概算見積依頼。
1月末に施工会社各社から見積が提出され概ね計画予算で進められる事を確認し、実施設計がスタート。その間に施工会社の選定を行いました。実施設計は2021年2月から始まりマテリアル（素材）の選定、家具の細かな設計やメーカーショールーム打ち合わせなどで7回ほど打ち合わせを行い3月末に設計図書をまとめ、各申請へ。
【 地盤調査風景 】 適切な位置に適切な機器で調査が行われているか確認。
申請中に解体と地盤調査を行い、AS様に融資の本審査準備をして戴きました。
確認申請前にいくつかの事前届出などがあり5月初旬に確認申請下付、そして施工会社との請負契約を締結。5月19日に地鎮祭、そして着工です。
【 地鎮祭 】 何度経験しても清々しい気分になります。
着工と同時に設計監理もスタート。私が現場に行って各種検査を行っています。
【 基礎配筋検査 】 配筋検査はもちろん基礎深さ、高さも確認。
【 上棟検査 】 上棟から少し時間がたった写真ですが、耐力壁なども確認。大工さんのビス置き場が整理整頓され気持ちの良い現場です。
【 含水率検査 】 木材に含まれている水分が適切か確認。
現在、木工事が進行中で断熱工事前に電気関係をAS様同席で確認致しました。
【 電気確認 】 AS様皆様（現場監督含む）じっくり現場を見て戴きました。
家づくりに1年以上かかっていると聞くと建築家との家づくりは面倒と思われるかもしれませんが、家はその後何十年と住まい続ける事になります。住まう方の思い入れが強ければ強いほど良い家になると私は確信しています。
AS様の想いを詰め込んだ設計。その想いに応えるべく職人さん達は今日も現場で頑張ってくれています。
竣工は2021年11月末予定。お楽しみに。
著者情報
小林 武 こばやし たけし
ＫＯＢ建築設計事務所
たまには空を見上げませんか？たまには逆立ちしませんか？ お気に入りの靴を履いて出掛ける時って少し気分がスゥーっとして気持良くなる事があります。 些細な事かもしれませんが,こんな［何と無く良いね］を常に考えて建築設計をしています。 この何と無く良いねと建物にかける費用は必ずしも比例しません。比例するとしたらその行為に関わる人たち（顧客・設計者・監理者・施工者）の発想や情熱また努力だと思います。 その中で私たちKOBは機能性・安全性・設計者の立場の独立性をまず第一に考え,それから一歩先にある心地よさや感動を求めて一つずつ丁寧に考えて皆様の期待に応えていきたいと思います。
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