軒・庇の必要性 @栗原守+小泉拓也

今週のリレーブログを担当します「一級建築士事務所 光設計」の小泉拓也です。

「呼吸する住まい」をご提案、お手伝いしています。今週のリレーブログでは

軒・庇の必要性について書いてみたいと思います。よろしくお願いします。

 

すぐに外壁が汚れてしまう、サッシ下に雨垂れ跡ができてしまう原因のひとつは、空気中のほこりが雨風と一緒に外壁に当たるのを繰り返し蓄積したものかもしれません。気になる前に掃除できれば良いのですが、外壁面はとても広く高いところは危険でお施主様が自らメンテナンスをすることはまずありません。10〜15年をめどに建物の点検を兼ねて再塗装を検討するのが一般的ではないでしょうか。

 

住宅の計画をする時に敷地の形状や配置、近隣の状況にもよりますが玄関ドアの上の庇や大屋根の軒を伸ばして提案しています。その他の窓上にも大屋根の軒の影響が少ない場合には庇をつけるようにします。雨が直接外壁に当たるのを防いでくれるので汚れを軽減し、南側の軒が深いと夏の日差しが建物に当たり家が暑くなるのを遮ってくれます。洗濯物が濡れなくて済むこともあるでしょう。玄関ドアの前では雨に濡れることなく傘をたたみ、鍵をあけることができます。

 

庇や軒先の出寸法が大きくなると屋根自体の重さを支えられるだけの強度、横に長い場合は水平ラインが波うたないように施工に気をつける必要があります。屋根を組む材料を大きくする、場所によっては専用の補強金物を製作して取り付けることもあります。

 

すっきりとしたデザインやコストを優先して設計をする方法もありますが、雨漏りのリスクを減らし外壁の汚れを軽減できる軒や庇を出すことで、メンテナンスをするタイミングを延ばすことができます。

 

光設計/栗原守+小泉拓也

著者情報

栗原 守 + 小泉 拓也栗原 守 + 小泉 拓也

栗原 守 + 小泉 拓也 くりはらまもる こいずみたくや

一級建築士事務所 光設計

「呼吸する住まい」をテーマに自然素材と自然エネルギーを有効に利用するエコロジーな住まいを建築主さんと2人3脚で設計しています。

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