注文住宅のスケルトンオープンらせん階段を特注鉄スチールデザイン設計
鉄で製作するもの。まずは階段です。
木造住宅では木でつくるのが一般的と思われるかも知れませんが、鉄骨のササラに木の段板をのせてつくることも多いです。鉄を使うことによって段板の下を囲わずにオープンにつくり易くなるため、階段下を部屋に取り込んだ使い方をすることができますし、段板が浮いて見えるような階段にすることもできます。
この家は、平面的には「くの字」に曲がった階段になっています。ささらの折り曲がり箇所に鉄骨の丸柱を立ててササラを繋ぎ、木の段板をのせて段板の反対側は壁にのみ込ませて支えています。ササラの上部に段板を乗せるためにギザギザと階段状にし、下部を直線でスッキリしたデザインにしたところがポイントです。
また、螺旋階段も鉄製ならではですね。
こちらは家の中央に土間があり、土間から2階、そしてロフトへと螺旋階段が繋がっています。階段奥の木製サッシから入る朝日を取り込むためにも、段板の下に力板をつけずにスッキリと軽快なデザインを目指しました。
こういった階段には鉄板や丸鋼(鉄の棒)、フラットバー、楕円パイプなど色々な素材を使っていますが、その素材は一般に流通している規格品から選び、それを成形し、溶接してつくってもらっています。
このように、デザイン的にも機能的にもその家にほんとうに合ったものを、必要な場所に使うことができるということが「製作もの」のいいところです。
− 最新イベント情報 −
オープンハウス(完成見学会)回遊動線のあるつくばの家 3/20(祝) @石井正博+近藤民子
この度、設計事務所アーキプレイスで設計監理しました『回遊動線のあるつくばの家』(木造2階建)が竣工間近となり、建て主様のご厚意によりオープンハウスを開催させていただくことになりました。 つくば市の新旧入り交じる住宅街に建つ、3人家族のための住宅です。 リモートワークが広まり家で過ごす時間が長くなる中、ご夫婦それぞれの仕事場でもある住まいには、より快適に暮らしていけるよう、ゴロンとできる和室、本棚のあるヌック、子供と遊べる南の庭などの場所をちりばめています。 オープンハウス(完成見学会)...