つなぐ02:古いものを生かす@栗原守+小泉拓也
今週のリレーブログを担当します「一級建築士事務所 光設計」の小泉拓也です。
「呼吸する住まい」をご提案、お手伝いをしています。今回は「つなぐ」をテーマに
「古いものを生かす」について書いてみたいと思います。よろしくお願いします。
いままで生活してきた建物には、普段使っていたり見てきたもので家族にとって思い入れのある物になっていることがあります。現在では製作が難しい指物師がつくった組子欄間、格子状の建具など人の手で作った物は古くなっても美しくなっています。新しい家にもきちんとした場所を与えて、住む人の心を「つなぐ」…。建築主様の思いを建物に伝えるようにご提案しています。
① 欄間
和室上部にあった鶴と松の飾り欄間を続き間に再利用しました。埃をはらい一部欠けていたところはそのままにして思い出も残しています。
② 建具
長年住まわれた住宅の雰囲気をなくさないようにご両親の寝室にガラス入りの障子戸を再利用しています。広縁にあった化粧梁を2つに割って壁面に取り付けて、洋服掛けとして利用しています。
③ 化粧梁
ご家族の思いと大工さんの腕で実現した構造材の梁の再利用です。新しい住宅になっても屋根を支え続けてくれています。
光設計/栗原守+小泉拓也
− 最新イベント情報 −
「武蔵野の雑木林を借景にする木の家&エコハウス」完成現場見学会のお知らせ 4/27(日) @小泉拓也+栗原守
調布市で工事中の「武蔵野の雑木林を借景にする木の家&エコハウス」は木造2階建て軸組工法、延べ床面積約30坪の住まいです。太陽熱を利用して200㍑のお湯をつくりお風呂、キッチン、洗面のお湯に利用するエコロジーな住まいになっています。 無垢のクリと杉のフローリング、左官の薩摩霧島壁、沖縄の月桃紙、天井のくりこま杉など自然素材でできた温かく気持ちのよい空間の雰囲気をご自身の目と心で体感してください。 家づくりを計画中の方のご参加をお待ちしています。 ...