つなぐ02:古いものを生かす@栗原守+小泉拓也

今週のリレーブログを担当します「一級建築士事務所 光設計」の小泉拓也です。

「呼吸する住まい」をご提案、お手伝いをしています。今回は「つなぐ」をテーマに

「古いものを生かす」について書いてみたいと思います。よろしくお願いします。

 

いままで生活してきた建物には、普段使っていたり見てきたもので家族にとって思い入れのある物になっていることがあります。現在では製作が難しい指物師がつくった組子欄間、格子状の建具など人の手で作った物は古くなっても美しくなっています。新しい家にもきちんとした場所を与えて、住む人の心を「つなぐ」…。建築主様の思いを建物に伝えるようにご提案しています。

 

① 欄間

和室上部にあった鶴と松の飾り欄間を続き間に再利用しました。埃をはらい一部欠けていたところはそのままにして思い出も残しています。

 

② 建具

長年住まわれた住宅の雰囲気をなくさないようにご両親の寝室にガラス入りの障子戸を再利用しています。広縁にあった化粧梁を2つに割って壁面に取り付けて、洋服掛けとして利用しています。

 

③ 化粧梁

ご家族の思いと大工さんの腕で実現した構造材の梁の再利用です。新しい住宅になっても屋根を支え続けてくれています。

 

光設計/栗原守+小泉拓也

著者情報

栗原 守 + 小泉 拓也栗原 守 + 小泉 拓也

栗原 守 + 小泉 拓也 くりはらまもる こいずみたくや

一級建築士事務所 光設計

「呼吸する住まい」をテーマに自然素材と自然エネルギーを有効に利用するエコロジーな住まいを建築主さんと2人3脚で設計しています。

− 最新イベント情報 −

2025年9月20日(土)「自然素材の平屋の木の家」完成現場見学会のお知らせ  @小泉拓也+栗原守

中野区の「自然素材の平屋の木の家」は平屋の約33坪の住まいです。建築主さまのご厚意により2025年9/20(土)完成現場見学会を開催させていただくことになりました。リビングダイニングとつながる大きなデッキテラスで内と外の暮らしを楽しむことができる平屋の木の家です。 無垢の木や左官の薩摩中霧島壁、沖縄の月桃紙、天井のくりこま杉などの自然素材でできた温かく気持ちのよい空間の雰囲気をご自身の目と心で体感してください。 家づくりを検討中の方のご参加をお待ちしています。時間指定で3組限定の見学...