畳タタミ床の洗濯物取込み書斎家族の本棚ごろ寝の出来る小空間スペース

畳をテーマに第三回目のリレーブログです。

■ 事例3 ■ 床だとちょっとね ■

前回からけっこうポイントになっている、
畳だと直接寝たり座ったりできるけど・・・という意見が
そのまま取り入れられている事例があります。

一つ目

松庵の家_8831
撮影:新 良太

リビングの一角に畳の床・・・。
全体を見ると

松庵の家_8894
撮影:新 良太

こんな感じです。
正面の掃き出し窓の外はバルコニーで、
そこで干した洗濯ものや布団を置くのに床はちょっとね・・・
という話のなかから出てきたタタミスペース。
ちょっと寝たいときにもいいよねということで
その名も ごろりスペース と呼ばれています。

確かに、洗濯物取り込んでたたんだりするのに
たとう紙 に取り込んでそこでというのもありですが、
畳なら許せるというのは判ります。

松庵の家_8955
撮影:新 良太

夜はここでお酒を・・・(またですか)

事例2

自宅でも仕事をするというご主人のための書斎兼家族の本棚。
掘り座卓になっていて、仕事に疲れたらごろっとできる畳が希望でした。

床だと硬いんだよね、ごろっとしたいんだよ・・・。

もう畳しかないでしょ!

07 子 書斎
撮影:新 良太

こんな感じになりました。

で、このタタミ敷の書斎はどこにあるかというと、
こんな感じになっています。

15 子 リビングからダイニング(家具有)

リビングに面してちょっとだけ畳の空間が見えていて、
左手の白い壁の裏側が本棚になっています。
まわり込むと書斎といった構成です。

19 子 書斎(家具有)
撮影:新 良太

正面から見るとこんな感じで、一見畳敷の踏込床といった感じでしょうか。

家族の雰囲気が感じられるところに、隠れた書斎がほしいという要望を
こういった畳の使い方で叶えた例です。

ちなみに、サーモンピンクの左官壁の中は水廻りです。

床だとちょっと・・・ という希望をかなえるのに一番良かったのが、
畳 という素材感でした。

柔らかくてきもちよくて、
たっても座っても寝てもいい床材ってなかなか無いですよね。

菰田真志+菰田晶
有)菰田建築設計事務所

著者情報

菰田 真志 + 菰田 晶菰田 真志 + 菰田 晶

菰田 真志 + 菰田 晶 こもだまさし こもだあき

有限会社 菰田建築設計事務所

毎日を心地よく機能的に暮らせる建物。 街に調和しながら趣のある建物。 思わずニンマリ微笑んでしまう建物。 わくわくする建物。 そんな建物を生活スタイルや価値観を伺いながらひとつひとつ創ってゆきます。

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この度、設計事務所アーキプレイスで設計監理しました『回遊動線のあるつくばの家』(木造2階建)が竣工間近となり、建て主様のご厚意によりオープンハウスを開催させていただくことになりました。 つくば市の新旧入り交じる住宅街に建つ、3人家族のための住宅です。 リモートワークが広まり家で過ごす時間が長くなる中、ご夫婦それぞれの仕事場でもある住まいには、より快適に暮らしていけるよう、ゴロンとできる和室、本棚のあるヌック、子供と遊べる南の庭などの場所をちりばめています。 オープンハウス(完成見学会)...