階段室を広さに取り込む工夫@幸田真一
今週のリレーブログ担当の幸田真一です。
今回はプランニングにおける 階段室を広さに取り込む工夫 として書いてみます。
平家でない限り、住宅には階段が必ず必要となるわけですが、
上下階をつなぐ役割であるその階段が都市型住宅では、プランニングを大きく左右する要素になります。
階層ごとに分断されがちな住宅内を、家族の気配を感じ取れる装置として
家の中央に配置することもあります。

不可欠な階段のスペースもそれなりに使うので、ただの動線だけで終わらないように、
いかに空間に取り込むかを検討したりします。

階段室もガラスなどで仕切れば空調のコントロールも効かせながら
視界はその奥の壁まで通るので体感的な広さはぐっと増えます。

採光条件の厳しい狭小地では、あえて南階段にすることで
上からの光を取り込む装置にすることもあります。

空間に階段があるとアクティブなイメージが湧きますし。自然と上下階を意識するようになるので不思議です。

上下階を繋ぐ階段は、家作りの中でもデザインの大きな要素を占めますので、
安全性や機能性に配慮しながら、素敵なプランニングにしていただければと思います。
− 最新イベント情報 −
『間取りの模範解答』刊行記念セミナーのご案内 2025年11月14日(金)18:00~19:30
『間取りの模範解答』刊行記念セミナーのご案内 8月5日に発売された建築家31会監修の書籍『間取りの模範解答』の刊行を記念し特別セミナー(無料)を開催します。書籍で掲載された注目の間取りを紹介しながら、住まいづくりに関心のある皆さまが気になる、好かれやすい間取り・敬遠されがちな間取りの具体例やその理由などを、31会の建築家が講師をつとめ分かり易くお伝えするリモートセミナーです。スマートホンやご自身のパソコンなどから、どなたでも参加できますので是非気軽にお申込み頂きたいと思います。※セミナー申...


