階段室を広さに取り込む工夫@幸田真一
今週のリレーブログ担当の幸田真一です。
今回はプランニングにおける 階段室を広さに取り込む工夫 として書いてみます。
平家でない限り、住宅には階段が必ず必要となるわけですが、
上下階をつなぐ役割であるその階段が都市型住宅では、プランニングを大きく左右する要素になります。
階層ごとに分断されがちな住宅内を、家族の気配を感じ取れる装置として
家の中央に配置することもあります。
不可欠な階段のスペースもそれなりに使うので、ただの動線だけで終わらないように、
いかに空間に取り込むかを検討したりします。
階段室もガラスなどで仕切れば空調のコントロールも効かせながら
視界はその奥の壁まで通るので体感的な広さはぐっと増えます。
採光条件の厳しい狭小地では、あえて南階段にすることで
上からの光を取り込む装置にすることもあります。
空間に階段があるとアクティブなイメージが湧きますし。自然と上下階を意識するようになるので不思議です。
上下階を繋ぐ階段は、家作りの中でもデザインの大きな要素を占めますので、
安全性や機能性に配慮しながら、素敵なプランニングにしていただければと思います。
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