階段室を広さに取り込む工夫@幸田真一
今週のリレーブログ担当の幸田真一です。
今回はプランニングにおける 階段室を広さに取り込む工夫 として書いてみます。
平家でない限り、住宅には階段が必ず必要となるわけですが、
上下階をつなぐ役割であるその階段が都市型住宅では、プランニングを大きく左右する要素になります。
階層ごとに分断されがちな住宅内を、家族の気配を感じ取れる装置として
家の中央に配置することもあります。
不可欠な階段のスペースもそれなりに使うので、ただの動線だけで終わらないように、
いかに空間に取り込むかを検討したりします。
階段室もガラスなどで仕切れば空調のコントロールも効かせながら
視界はその奥の壁まで通るので体感的な広さはぐっと増えます。
採光条件の厳しい狭小地では、あえて南階段にすることで
上からの光を取り込む装置にすることもあります。
空間に階段があるとアクティブなイメージが湧きますし。自然と上下階を意識するようになるので不思議です。
上下階を繋ぐ階段は、家作りの中でもデザインの大きな要素を占めますので、
安全性や機能性に配慮しながら、素敵なプランニングにしていただければと思います。
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自然素材の木の家「江戸Styleの家」見学会・相談会を7月26日(土)に開催します。2005年7月に竣工した自邸兼モデルハウスです。無垢の木や珪藻土などの自然素材でできた約27坪の小振りな住まい、あたたかく気持ちのよい和モダンな住まいです。約20年が経過していますので、無垢の木などの自然素材が時間の経過とともに美しく変化(経年美化)している様子を確認することもできます。 住宅展示場の大手ハウスメーカーのモデルハウスとは全く違う空気が流れる木の家の中でゆったりと流れる時間を体感してみませんか...