左官の力 @清水 禎士+清水 梨保子

最近、左官が気に入っています。

数年前に外装、内装をほとんど漆喰やモルタルで住宅を設計しました。

これ以前に、内装の寝室で珪藻土を使用したことがあります。珪藻土の施工中は磯の香りが室内に満ち溢れ、でき上がった後はクロスや塗装では感じられない、静かでしっとりと落ち着いた雰囲気となりました。

この住宅では、水周りを含め天井、壁は全て漆喰、床も1階部分は全てモルタル仕上げ。徹底的に自然素材にこだわり、金属や樹脂は窓やスイッチなどやむを得ない箇所以外、使用していません。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

漆喰の柔らかい雰囲気は筆舌に尽くし難く、何よりも、天井高さ3.5m、50畳近いLDKのコンクリート大空間が、施工中は圧倒される力強さを見せていましたが、漆喰が塗られた後は、人に寄り添うように何とも優しい空間に様変わりしました。左官という手作業がなせる技か。

近頃は、左官の優しさ、手作業の馴染みがとても心地よく感じ、ほんの少しでもモルタル塗りなど採用し、墨をモルタルに混入することで、塗装で色付けすることなく、コンクリートの冷たい感じを封じ込め、素材そのものを楽しむようにしています。

 

 

 

 

 

 

 

著者情報

清水 禎士+清水 梨保子清水 禎士+清水 梨保子

清水 禎士+清水 梨保子 しみずただし しみずなおこ

トレス建築事務所

集合住宅やオフィス、個人住宅など、どのような建築や空間にも「心地よいこと」が大切だと考えています。 私たちは陽の光、通り抜ける風、空間ののびやかさなど人々が心地よいと思うポイントを重視し、空間にいる人々がさりげないコミュニケーションが生まれる設計を目指しています。

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