浸水に対する対策4 @菰田真志+菰田晶
今週のリレーブログを担当しています菰田建築設計事務所の菰田真志(こもだまさし)です。
今回は浸水対策について書いています。
今日が最終日になります。
大きな対策に対しては前回までに書きましたが、外構のアプローチに関してはまだでした。
これはこの家に限ったことではないのですが、普段から玄関までのアプローチに関してはできるだけゆったりとした段差解消をしたいと思って設計しています。
最近は長期優良住宅などの基準に合わせるために基礎が高い住宅が多く見受けられますが、玄関までのアプローチがきつい階段だったり、玄関扉を開けたら階段から落ちそうだったりと、たとえ内部がバリアフリーになっていてもアプローチがまったく気にされていない家がよく見受けられます。ちょっとした設計上の気遣いで随分変わるものなので、長いあいだ住む住宅だからこそ玄関周りの配慮は必要だと考えています。
今回は浸水対策でどうしても玄関土間までの高さがあるので階段の段数が増えてしまいましたが、それでも可能な限り登りやすいように考えました。
また、家の顔ですので植栽も量は少しですが計画しています。
植栽をしているときに立ち会いましたが、有るのと無いのでは控えめに言って雰囲気3割アップ!と感じるくらい雰囲気が変わります。
地震に関しては皆さんの意識が非常に高いですが、自然災害は近年に経験がないと後回しになりがちです。災害は無いに越したことはないですが、想定できるものに関しては考慮しておくというのも必要だと思います。どこまでやるのかと言うのは非常に難しい判断ですが、そこで考えたことは必ず役に立つはずです。
家を建てる時だけではなく、普段の生活のなかでの対策も含め一度見直して見てはいかがでしょうか。
今週のリレーブログはこれで終わります。
ありがとうございました。
(有)菰田建築設計事務所
菰田真志 + 菰田晶
http://www.archi-komo.co.jp/
以下今回話に出てきました 桜区の家 の写真です。
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自然素材の木の家「江戸Styleの家」見学会・相談会を7月26日(土)に開催します。2005年7月に竣工した自邸兼モデルハウスです。無垢の木や珪藻土などの自然素材でできた約27坪の小振りな住まい、あたたかく気持ちのよい和モダンな住まいです。約20年が経過していますので、無垢の木などの自然素材が時間の経過とともに美しく変化(経年美化)している様子を確認することもできます。 住宅展示場の大手ハウスメーカーのモデルハウスとは全く違う空気が流れる木の家の中でゆったりと流れる時間を体感してみませんか...